“強い神戸”が戻ってきた要因に選手たちの意識変化
神戸の基本布陣は4-1-2-3。そして守備時には4-4-2になる可変システムを採用している。キーポイントは両ウイング。守備時にはインサイドハーフの山口蛍がボランチに下がり、佐々木大樹や井出遥也といった、もう一人のインサイドハーフは1トップの大迫勇也と並んで4-4-2の3ラインを形成する。
この時、両ウイングは前線でボールをチェイシングし、奪えなければボランチと同じ高さまでプレスバックしなければいけない。下手をすれば最終ラインまで戻る場面もある。
両ウイングに求められるのは、前線でのプレス強度とプレスバックを続ける強い精神力。タフな武藤嘉紀が試合後に倒れ込むほどハードワークを要求される。
このハイプレスサッカーにおいて、夏場は大きなポイントだった。8月19日の24節・柏レイソル戦で齊藤未月が負傷離脱した影響もあるが、8月は1勝2分1敗と思うように勝点を積み上げることができなかった。
9月最初の26節・京都サンガF.C.戦には勝利したものの、翌27節・広島戦では先述の通り完敗している。C大阪戦と横浜に敗れていれば、優勝の可能性は著しく低下していた可能性もあったなかで、“強い神戸”が戻ってきた要因には、選手たちの意識変化が関係している。
この時、両ウイングは前線でボールをチェイシングし、奪えなければボランチと同じ高さまでプレスバックしなければいけない。下手をすれば最終ラインまで戻る場面もある。
両ウイングに求められるのは、前線でのプレス強度とプレスバックを続ける強い精神力。タフな武藤嘉紀が試合後に倒れ込むほどハードワークを要求される。
このハイプレスサッカーにおいて、夏場は大きなポイントだった。8月19日の24節・柏レイソル戦で齊藤未月が負傷離脱した影響もあるが、8月は1勝2分1敗と思うように勝点を積み上げることができなかった。
9月最初の26節・京都サンガF.C.戦には勝利したものの、翌27節・広島戦では先述の通り完敗している。C大阪戦と横浜に敗れていれば、優勝の可能性は著しく低下していた可能性もあったなかで、“強い神戸”が戻ってきた要因には、選手たちの意識変化が関係している。
24節の柏戦から27節の広島戦まで、神戸は5試合連続で相手に先制点を許していた。天皇杯を含めれば、公式戦7試合連続である。当然、チームとしては先制点を奪われる課題の解決にベクトルを向けた。
だが、ここに盲点があった。神戸は浦和に次いでリーグ戦での失点が少ないチーム(25失点)だが、引いて守備ブロックを組むスタイルではない。先ほどから書いているように「ハイプレス」が持ち味である。失点のリスクを背負いながらも、前線から守備を仕掛けることで、結果的に失点を抑えてきたチームだ。
広島戦の後、神戸は先制点を奪われる課題を一旦忘れ、原点回帰でハイプレスに意識を向けた。結果的に本来のアグレッシブさが戻り、C大阪戦では先制に成功してウノゼロ勝利を収めた。試合後には吉田監督から「これぞ神戸という試合ができた」という言葉まで飛び出している。
イニエスタとの訣別や齊藤の離脱など、長い道中にはいくつものターニングポイントがあった。それでもブレずに「基準」を守ってきたから首位という現状がある。間違いなく、今の神戸は強い。
取材・文●白井邦彦(フリーライター)
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