「概要説明、自己紹介他」
サッカー日本代表の活動に携わる、前田弘トレーナーから、アスレティックトレーナーの役割と重要性、そして、現状が解説されました。
その後、受講生20名はひとりずつ前に出て、SOCCER MEDICAL CAMP 2023への参加動機やサッカーとの関わり、身に付けたい知識、将来の目標などを発表しました。

前田 弘(日本サッカー協会医学委員会委員・トレーナー部会長、JFAアスレティックトレーナー)
「サッカー選手の栄養」
石井美子先生は、男女それぞれの三主徴と、ひとつの問題が他にも連鎖する仕組みを分かりやすく伝えました。また、体調管理は、本人の申告と並行して、数字で裏付けをとる必要性を説き、トレーニング前後の体重変化の記録など、簡単で効果が得られる方法を紹介しました。

石井美子(日本サッカー協会医学委員会 栄養サポート部会員)
「競技復帰までのリハビリ」
AT実務に関する講義④では、中条智志トレーナーから、選手のリハビリについてのメニュー、想定スケジュールなどの解説されました。また、復帰に向けての取り組みでは、個々人によって差がある選手のメンタルケアや、トレーナーとしての距離の取り方など。実践的な内容についても触れられました。

中条智志(JFAアスレティックトレーナー)
●2日目(7月23日)
「サッカー選手の外傷・障害」
武冨修治先生は、写真やデータを用いながら、分かりやすく説明しました。前十字靭帯損傷とその再建手術やリハビリ段階の見極めといった受傷後の対策から、ハムストリングスの急性損傷のリスクを減らすノルディックハムストリングスのような予防法まで、さまざまな方法の解説が行なわれました。

武冨修治(日本サッカー協会医学委員会委員)
「ニチバン講義」
ニチバン株式会社国内事業本部製品開発部の辻泰輝氏から、アスレティックトレーナーの資格試験でも使用される同社のテーピング関連商品の製造に関する話が紹介されました。また、粘着力と肌へのやさしさを考え合わせて、目的にあった最適なテープを見極める必要性についても言及がありました。

辻 泰輝(ニチバン株式会社 国内事業本部製品開発部)
取材・文●西森 彰