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焦点の右サイド、現状で伊東純也は外せないが...久保建英が「控え」はもったいない。異彩放つ両アタッカーの効果的な起用法を探る

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2023年10月09日

右SBとの組み合わせも重要

今季もS・ランスで存在感を放つ伊東(左)。久保(右)も月間MPVに選出されるなど、2人とも所属クラブで好調を維持する。(C)Getty Images

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 対戦相手や状況によって「久保が先発、伊東がジョーカー」というパターンもあっていい。トルコ戦は堂安律(フライブルク)が先発し、伊東が後半から出てきて劇的に流れを変えたが、久保が右サイドで先発していても、同様の展開に持ち込めたはずだ。

 今回、鎌田大地(ラツィオ)は不在だが、トップ下の鎌田と右の久保が近い距離でパス交換しながら相手を崩し、左サイドの三笘薫(ブライトン)らに仕留めさせる形も作れるだろう。トップ下が南野拓実(モナコ)だったとしても、久保は臨機応変にポジションを入れ替えながらプレーできる。そういった柔軟性は、伊東よりも久保のほうが優れている。

 その特性を活かしながら、近くに誰を配置すべきかを適切に判断し、組み合わせていけば、彼の活躍の場はより増える。今回、森保監督にはそのあたりの最適解を明示してほしいところだ。

「僕は純也君とは違うタイプの選手」と久保自身も前々から何度か口にしているが、縦に長い距離を走って敵を置き去りにし、コーナー付近から精度の高いクロスを上げられる右利きの伊東と、4~5メートルの初速が速くて、中に切り込める左利きの久保はストロングポイントが異なる。

 対戦相手を徹底分析し、より効果的なプレーヤーをスタートから使うといった合理的な判断方法もあるのではないか。

 10月シリーズの1戦目のカナダは、昨年11月の対戦時にボール支配率で日本を上回っていたが、2戦目のチュニジアは昨年6月の対戦で「日本に持たせてカウンター」という戦術を徹底的に遂行していた。
 
 このように両者の出方が違ってくることを踏まえながら、伊東と久保のどちらが有効かを判断することが賢明だ。

 もちろん、その際は周囲に配置する選手も考えなければいけない。縦関係を形成するであろう菅原由勢(AZ)はどちらとでも組めるだろうが、橋岡大樹(シント=トロイデン)や毎熊晟矢(C大阪)となれば、またキャラクターも変わる。今回はテストマッチなのだから、ボランチやトップ下、FWも含め、多彩な組み合わせをトライしてみるのも一案だ。

 そうやって戦い方の幅を広げていけば、日本の勝ち筋は自ずと見えてくる。これだけ質の高い右サイドアタッカーが複数いる国はそうそうないのだから、その力を最大限引き出すことが、さらなるチーム力アップにつながるのは間違いない。

 伊東と久保がそれぞれに異彩を放つ日本代表の理想形を、10月シリーズではぜひとも見てみたい。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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