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現地紙コラムニストが綴る――武藤嘉紀のブンデス挑戦記「今回の怪我が夏の移籍に与える影響は小さくない」

カテゴリ:連載・コラム

ラインハルト・レーベルク

2016年02月10日

前線にぽっかり空いた大きな穴

チームアタックの中軸を担ってきた武藤を欠くなかで、マインツは強豪との対戦がつづく。苦戦は必至だろう。(C)Getty Images

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 はたしてマインツは前線にぽっかり空いたこの大きな穴をいかにして埋めるのか。CFのファーストチョイスは、とりあえずジョン・コルドバとなるだろう。この冬に2部のブラウンシュバイクからやってきたエミル・ベルググリーンは、2月9日に膝の手術を受けている。1週間後にはトレーニングを再開する予定だが、コンディション面で不安がつきまとう。

 指揮官は「ヨッチの欠場は痛恨の極み」と語る。武藤はさほど調子は良くなかったものの、やはり理想のCFなのであって、後半戦3試合でも及第点の出来を披露していた。俊敏で絶えずスプリントし、チームの攻撃にテンポをもたらす。守備においても貢献度は高く、戦術上のキーマンだった。コルドバは前線で上手くボールをキープするが、いまひとつゴール前で危険な香りが漂ってこない。武藤に比べてプレーの幅が狭く、やはり迫力に欠けるのだ。

 武藤を欠いたマインツはどんなパフォーマンスを見せるのか。今週の土曜日のシャルケ戦で明らかとなるだろう。この試合に勝てば、マインツは4位のシャルケと勝点で並ぶ。チャンピオンズ・リーグ出場権を狙ううえで重要な大一番となるが、苦戦は必至だろう。

文:ラインハルト・レーベルク
翻訳:円賀貴子

【著者プロフィール】
Reinhard REHBERG(ラインハルト・レーベルク)/『ライン新聞』で1987年から27年にわたってマインツの番記者を務める。現在はフリーで、「マインツァー・アルゲマイネ新聞」のコラムニストを務める一方、監督業を志す指導者に向けたコーチングも行なっている。マインツ出身、57年7月30日生まれ。
 
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