好きなスパイクも履けない苦しさ
今こそJリーグでプレーしているが、プロになるまでの道のりは決して平坦ではなかった。先天性多合趾症と付き合いながらプロを目指すわけだから、そこには間違いなく困難があった。
「この症状を理解したのは小学生ぐらいです。当時は(どんな靴を履いても)そこまで気になりませんでしたが、中学生になると普通のスパイクも靴もサイズが合わなくなって」
好きなスパイクも履けない。高吉はそんな不満を両親にぶつける時もあった。
「当時憧れていた選手がクリスチアーノ・ロナウドで、ロナウド・モデルのスパイクを履きたかったんです。両親に『サイズが合わないから、これにしなさい』と言われても駄々をこねて…」
「この症状を理解したのは小学生ぐらいです。当時は(どんな靴を履いても)そこまで気になりませんでしたが、中学生になると普通のスパイクも靴もサイズが合わなくなって」
好きなスパイクも履けない。高吉はそんな不満を両親にぶつける時もあった。
「当時憧れていた選手がクリスチアーノ・ロナウドで、ロナウド・モデルのスパイクを履きたかったんです。両親に『サイズが合わないから、これにしなさい』と言われても駄々をこねて…」
両親は両親で苦悩を抱えていた。高吉の証言によればこうなる。
「サッカーの試合に出ている時も自分だけスパイクの形が違うわけです。だから、両親は『これを見て他の人はどう思うだろう、他の保護者の方はどう感じているのだろう』と心配しながら見ていました」
ただ、高吉には“心強い味方”がいた。
<後編に続く>
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
<選手プロフィール>
高吉正真(たかよし・しょうま)
2000年8月25日生まれ、神奈川県出身。176センチ、70キロ。川崎U-18育ちで、2023年に北九州に加入。地上戦、空中戦ともに強い屈強なボランチ。守備的なポジションならどこでもこなす器用さも魅力のひとつだ。
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取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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高吉正真(たかよし・しょうま)
2000年8月25日生まれ、神奈川県出身。176センチ、70キロ。川崎U-18育ちで、2023年に北九州に加入。地上戦、空中戦ともに強い屈強なボランチ。守備的なポジションならどこでもこなす器用さも魅力のひとつだ。
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