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【U-22日本代表 総括】パリ五輪の1次予選を無事突破。過酷な環境下でいかに勝ち抜いたか。三戸や松木の奮戦は好材料に

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2023年09月15日

指揮官の想定を超えた疲労度

強度の高いプレーとフリーランで存在感を発揮した松木。写真:松尾祐希

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 2つ目の敵がコンディションだ。3戦目は18時半スタートだったが、暑さ対策として今予選は初戦と第2戦が21時半にキックオフ時間が設定されていた。

 ナイターの経験があるとはいえ、さすがに21時を回ってからのゲームの経験はない。そのため、生活リズムの見直しは必須。チームとして朝食の時間を遅めにするのはもちろん、各自で適応するための工夫が求められた。

「日本のみんなは、夜6時とかに夕食を摂るなど、早い時間に食べるケースが多い。一応試合が夜にあるので時間がずれていくと、生活リズムが崩れていってしまう。そこにどう慣れていくかも大事」(GK小久保玲央ブライアン/ベンフィカ)

 そして、何より問題だったのが、合流日がバラバラという問題と、中2日のスケジュールへの対応だ。

 今回、大岩剛監督は23名のメンバーを招集。初戦となる6日のパレスチナ戦に向けて、少なくとも4日から現地で活動をスタートさせる必要があった。しかし、選手たちは週末のリーグ戦を終えてからしか合流ができない。国内組の8名は3日に集合して4日に現地に着いたが、残るメンバーはハードな移動スケジュールになった。

 FC東京に所属する3名(MF松木玖生、CB木村誠二、GK野澤大志ブラントン)は3日のゲームが9時前に終わると、そのまま空港に向かって飛行機に乗り込んだ。そのため、4日の練習は2日にゲームを終えていた海外組の内野、MF斉藤光毅(スパルタ)、小久保を加えた13名での実施となった。
 
 全選手が揃ったのは、初日の練習が終わったあと。京都のMF川﨑颯太は3日のナイトゲーム後に移動できず、4日に試合があった町田組(藤尾、MF平河悠)とともに5日の朝に現地入り。残る海外組の6名も同じタイミングでの合流になった。

 初戦の前に全員が揃って練習できたのは5日だけ。わずか1日では戦術練習はままならない。それぞれ所属クラブでのゲームをこなしてからの合流で、疲労度もまるで違う。さらに暑さもあり、選手たちの身体は思ったように動かない。

 大岩監督は難しい状況下で起用法の最適解を見つけることになり、試合毎にほぼ全員メンバーを入れる形を取った。ただ、この策も想定通りではなく、選手のコンディションや疲労度を見ながら決めたという。

「(難しい試合が多くなった理由は)この環境です。エクスキューズを言うわけではないが、この環境で、これだけ疲弊をするということは(私の)想定を超えてしまっていた」(大岩監督)

 2戦目が終わった時点でもかなりの疲労があり、酷暑の影響も含めて選手たちの状態は決して良いとは言い難い。だが、試合毎に選手の状況を精査し、ベターなメンバーを選んでピッチに送り出すしかなかった。

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