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【セルジオ越後の天国と地獄】厳しいことを言うようだけど、日本が“強かった”わけではないよ

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年01月31日

2点を先に取られている。この事実を見過ごしてはいけないよ。

浅野は途中出場で2ゴールと結果を出したが、先発でも同じ仕事ができるかどうかは未知数だ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 今大会は18日で6試合をこなす強行スケジュール。中2日や中3日が続く消耗戦だ。そんな過密日程の疲労も影響し、韓国は後半に運動量がガクッと落ちていた。
 
 それでも、彼らは攻撃的な戦い方を変えなかった。選手の足が止まっているのに全体が前がかりなままなんだから、当然スペースは空いてくるよね。スピードのある浅野にとっても、2点を返さなければならない日本にとっても、願ってもないシチュエーションが生まれていたんだ。
 
 仮に韓国の監督が守備的な指示を出すなり、選手交代で守りを固めるなりしていたら、試合は膠着してしまったかもしれない。むしろ、成熟したチームであれば、そうした選択をしたはずだ。2点リードのなかで攻めに出た韓国は、文字通り墓穴を掘った。そういうラッキーな面があったんだ。
 
 厳しいことを言うようだけど、日本が“強かった”わけではないことも、受け止めておくべきだね。90分間をとおして見れば、韓国に圧倒される時間のほうが長かったからね。韓国の足が動いていた前半や後半の序盤は押されていたし、実際に2点を先に取られている。この事実を見過ごしてはいけないよ。
 
 ヒーローになった浅野も、果たして90分間プレーしたらどうなのか。もちろん、浅野の途中投入は戦術的に有効だけど、個のレベルアップを考えたらスタメンで活躍できる選手にならないといけないよね。所属クラブのサンフレッチェでも、U-23代表でもスーパーサブとして起用されているのは、まだ浅野には「スタメンから使いたい」と思わせる力がないからなんだ。
 
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