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【リオ五輪予選】韓国戦・エリア別検証|意識のズレが生じた最終ライン。中盤は機能不全に陥った

カテゴリ:日本代表

本田健介(サッカーダイジェスト)

2016年01月31日

【ディフェンシブサード】植田と岩波が悔しさを見せた1失点目の対応。個々の勝負で韓国に競り負ける。

岩波は失点シーンを振り返り、「(植田が)行けるかなと思いましたが、自分が出ないといけなかったです」と反省の弁。ポジショニングが悪く、コミュニケーションも不十分だったと振り返った。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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「自分としてはマックスで喜べるという感じじゃなくて、悔しさが上回っています。前半をしのげば自分たちにチャンスがあると分かっていたのに失点してしまった。本当に悔しいです」(植田)
 
「非常に厳しい展開でしたし、自分のところでやられた部分もあったので、ショックは大きかったです」(岩波)
 
 両CBがそう振り返ったように、大逆転勝利を飾った韓国戦での最終ラインのパフォーマンスは正直心許なかった。
 
 まず20分の失点シーンは左サイドからクロスを上げられると1トップのチン・ソンウクに頭で落とされ、クォン・チャンフンにボレーで決められた(岩波の足に当たりコースが変わってゴール)。
 
 植田は「僕とタク(岩波)で考えていることが違っていたと思う。そこを合わせないといけない」と語り、岩波は「俺がもう少し前に出ないといけなかったと思います。あの時、ゴールへカバーに入ったんですが、今のクシ(櫛引)くんならそう簡単に失点しないので、あそこはFWのマークにいくべきだったなと。植田が最初についていた選手が、最後に俺の前に来ましたけど、(植田が)行けるかなと思いましたが、自分が出ないといけなかったです」と判断ミスを口にする。
 
 そして後半は4-4-2から4-3-3へシステムを変えて臨んだが、「少しフォーメーションいじって、その隙と言うか、空いたスペースを使われた」(岩波)と立ち上がりの47分に2点目を献上。今度は左サイドを突破され、クロスからチン・ソンウクにネットを揺らされた。
 
 1失点目、2失点目ともに自慢の堅守を崩された形だ。この日は2ボランチの遠藤、大島のプレスを掻い潜られ、最終ラインへの負担が増えたことが大きかった。結局、CBコンビが撥ね返しきれず、SBのふたりもサイドでの1対1で後手を踏むことが多かった。ひとつのポジションでマークを外されば、別のポジションが空く。カバーリングにも課題が見えた。
 
 固いディフェンスを基盤にするチームなだけに、韓国に引きちぎられた守備網はリオ五輪までに再度、作り直す必要があるだろう。
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