複数のドイツ人記者が三笘を知らなかった
ボールを奪ったら、縦に行くのか落ち着かせるのかを冷静に判断し、ゲームを進められれば理想的。ただ、ボール保持にこだわりすぎると逆効果になる可能性があるのは要注意だ。
堂安律(フライブルク)が「自分たちの何がドイツに通用したのかを思い出すべき」と強調した通り、ゴールに直結する形を忘れてはいけない。彼や浅野拓磨(ボーフム)のようなフィニッシャーが登場するだろう後半まで0-0、もしくは0-1で粘り、相手を焦らすような試合運びを実践すること。そうして初めて勝機が開けてくるはずだ。
そこで注目したいのが、三笘薫(ブライトン)という新エースの仕事ぶりである。10か月前はスーパーサブだった彼がドイツ相手にフル稼働し、「戦術・三笘」と称される通りの切れ味鋭いプレーを見せてくれれば、彼自身の価値は一気に上がるだろう。
すでに日本では絶対的スターに上り詰めている三笘も、ドイツメディアから見れば、まだまだ「プレミアリーグにいるアタッカーの1人」という位置づけのようだ。実際、8日の前日会見に来ていた複数のドイツ人記者が彼のことを知らなかった。
やはりドイツで知名度があるのは、昨季までシュツットガルトでプレーしていた遠藤航であり、元フランクフルトの鎌田大地(ラツィオ)なのだ。もっとも、その状況はむしろ三笘にとって好都合かもしれない。
「今回、ドイツの右サイドバックにはヨシュア・キミッヒが入るという話ですけど、彼が入ることで中盤に関わらせる意図があると思う。そうなったら日本の左サイドには世界のミトマ選手がいる。そこにボールを運んで、キミッヒをかわすというのがチームとしての良い流れですね。
相手も対策してくるでしょうけど、三笘選手の左サイドに人数をかけてくれば、右にはイナズマさん(伊東)がいる。そっちでイナズマしてもらったら点につながる。2人が活きるように僕は全力でサポートしたい」と、右SBでスタメン濃厚の菅原由勢(AZ)も良いイメージを膨らませていた。
堂安律(フライブルク)が「自分たちの何がドイツに通用したのかを思い出すべき」と強調した通り、ゴールに直結する形を忘れてはいけない。彼や浅野拓磨(ボーフム)のようなフィニッシャーが登場するだろう後半まで0-0、もしくは0-1で粘り、相手を焦らすような試合運びを実践すること。そうして初めて勝機が開けてくるはずだ。
そこで注目したいのが、三笘薫(ブライトン)という新エースの仕事ぶりである。10か月前はスーパーサブだった彼がドイツ相手にフル稼働し、「戦術・三笘」と称される通りの切れ味鋭いプレーを見せてくれれば、彼自身の価値は一気に上がるだろう。
すでに日本では絶対的スターに上り詰めている三笘も、ドイツメディアから見れば、まだまだ「プレミアリーグにいるアタッカーの1人」という位置づけのようだ。実際、8日の前日会見に来ていた複数のドイツ人記者が彼のことを知らなかった。
やはりドイツで知名度があるのは、昨季までシュツットガルトでプレーしていた遠藤航であり、元フランクフルトの鎌田大地(ラツィオ)なのだ。もっとも、その状況はむしろ三笘にとって好都合かもしれない。
「今回、ドイツの右サイドバックにはヨシュア・キミッヒが入るという話ですけど、彼が入ることで中盤に関わらせる意図があると思う。そうなったら日本の左サイドには世界のミトマ選手がいる。そこにボールを運んで、キミッヒをかわすというのがチームとしての良い流れですね。
相手も対策してくるでしょうけど、三笘選手の左サイドに人数をかけてくれば、右にはイナズマさん(伊東)がいる。そっちでイナズマしてもらったら点につながる。2人が活きるように僕は全力でサポートしたい」と、右SBでスタメン濃厚の菅原由勢(AZ)も良いイメージを膨らませていた。
三笘と半年間、ベルギーのユニオン・サン=ジロワーズでプレーした町田浩樹も「彼自身、ボールを持った時のクオリティは申し分ないですけど、ボールを持っていない時の駆け引きでどれだけ勝負しやすい状況で受けられるかっていう部分はものすごく秀でている」と、三笘の能力に太鼓判を押していた。
その傑出した打開力と戦術眼が、本当にドイツ相手に遺憾なく発揮され、勝利の立役者になってくれれば、三笘に疑問符をつける人はいなくなるはずだ。
ゴールを奪うべき人が奪って、日本が勝利する。そんな展開が現実になれば、森保監督が常日頃口にする「ワールドカップ優勝」も夢物語ではなくなるかもしれない。
大きな希望を抱かせてくれるような好ゲーム、好結果をぜひともこのドイツ戦で見せてほしいものだ。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
【ドイツ戦のスタメン予想】二列目は三笘、鎌田、そして伊東か。予測が難しいGKは...
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鎌田大地が「変わってるな」と思った日本代表のチームメイトは? 久保建英と共に思い出し笑い「気づいてないの私に、みたいな(笑)」
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