“もう1つ”のU-22日本代表。サバイバルレースとなるアジア競技大会でアピールできるか

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2023年09月02日

インパクトを残せれば一気に台頭する可能性も

大岩Jのサッカーをよく知る佐藤(18番)。個のアピールはもちろん、チームを牽引する役割も求められる。(C)Getty Images

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 逆に代表歴が浅い選手にとっては、自らの力を最大限発揮しなければならない。特に大学生組は大岩ジャパンの一員として公式戦を戦う機会はほとんどなく、真剣勝負の舞台でアピールできれば序列を覆すきっかけになる。

 187センチの大型右SB関根大輝(拓殖大3年/柏加入内定)、Jデビュー済みのDF吉田真那斗(鹿屋体育大4年/横浜加入内定)、大学屈指のゲームメーカー日野翔太(拓殖大3年/鳥栖加入内定)にとっては初めての国際試合になるが、2018年のアジア競技大会で活躍した東京五輪世代の旗手怜央(セルティック)や三笘薫(ブライトン)のようにインパクトを残せれば、一気に台頭する可能性を秘めている。

 J1のピッチを経験しているMF重見柾斗(福岡大4年/福岡加入内定)も6月の欧州遠征に続く代表入りとなるだけに、インサイドハーフで存在感を示せるか注目だ。

 その他の選手にとってもメンバー入りに向けて正念場であり、残されたチャンスは多くない。大岩ジャパン初招集となるMF小見洋太(新潟)やMF谷内田哲平(京都)らも今回の活動で目にとまれば、引き上げられるチャンスは巡ってくる。
 
 第2グループとはいえ、日本代表に変わりはない。日の丸を背負う誇りや国を代表して戦う責任感を味わいながら、彼らがどんな成長を見せてくれるのか。

「日本代表という自覚を持って大会に臨んでほしいと思いますし、我々のグループの最前線で走っているということを認識したうえで、この大会に挑んでもらいたい」(大岩監督)

 チャンスを生かすも殺すも選手次第。次のステージに進むべく、“もう1つ”のU-22日本代表がサバイバルレースに身を投じる。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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