「ちょっとコンパクトにしたら?」
世代別代表歴を持つ内川は身体能力に恵まれた左SBで、早生まれのため出場資格を持つ今秋のU-17ワールドカップでメンバー入りを目ざしている逸材だ。短距離や走り幅跳びで鳴らした母親から譲り受けた身体能力を武器に台頭し、4月に初めて森山佳郎監督が率いるU-17日本代表候補の合宿に参加した。
元々ロングレンジのシュートは練習から取り組んでおり、パワフルな左足のショットは最大の武器だ。練習試合や紅白戦でも果敢に狙っており、日々の積み重ねが大一番で実った。
シュートの精度がなかなか上がらず、悩んでいた時期もある。そこでアドバイスを送ったのが、10番を背負うプロ注目のFW郡司璃来(3年)だった。
大会直前、内川に助言したという。
「思い切り、足を振る癖がある。ちょっとコンパクトにしたらいいんじゃない?」
元々ロングレンジのシュートは練習から取り組んでおり、パワフルな左足のショットは最大の武器だ。練習試合や紅白戦でも果敢に狙っており、日々の積み重ねが大一番で実った。
シュートの精度がなかなか上がらず、悩んでいた時期もある。そこでアドバイスを送ったのが、10番を背負うプロ注目のFW郡司璃来(3年)だった。
大会直前、内川に助言したという。
「思い切り、足を振る癖がある。ちょっとコンパクトにしたらいいんじゃない?」
その言葉を素直に受け止めた内川は、左足のシュートを見直した。「前に体重を乗せる」という自身の感覚を信じながら、「インパクトの時にコンパクトに(膝下で)足を振ろう」という意識で大津戦に臨んだ。その結果、生まれた衝撃の一撃。視察に訪れた森山監督の目にも焼き付いたに違いない。
先制点の場面ではクリアミスで失点に絡み、PK戦では4本目のキッカーを任されながらも失敗。その直後に中学時代のチームメイトで1学年下のGKギマラエス・ニコラスの好セーブに救われたが、まだまだ課題は多い。だが、推進力やパワフルな左足のキックは魅力的で、守備面を強化できれば、代表復帰も十分にあり得る。
「この試合は(ゴール以外)何もできていない。PK戦でも失敗しているので、ゴールで先制点のミスを挽回したけど、まだマイナスの状態。次の試合で、またチームに貢献して仲間を助けたい」(内川)
荒削りだが、ポテンシャルは一級品。真剣勝負の場で経験を積めれば、一皮剥けてさらなる飛躍も見えてくる。7年ぶりの優勝を目ざす名門校において、“市船のロベカル”がその名を轟かせられるか今後も注目だ。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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先制点の場面ではクリアミスで失点に絡み、PK戦では4本目のキッカーを任されながらも失敗。その直後に中学時代のチームメイトで1学年下のGKギマラエス・ニコラスの好セーブに救われたが、まだまだ課題は多い。だが、推進力やパワフルな左足のキックは魅力的で、守備面を強化できれば、代表復帰も十分にあり得る。
「この試合は(ゴール以外)何もできていない。PK戦でも失敗しているので、ゴールで先制点のミスを挽回したけど、まだマイナスの状態。次の試合で、またチームに貢献して仲間を助けたい」(内川)
荒削りだが、ポテンシャルは一級品。真剣勝負の場で経験を積めれば、一皮剥けてさらなる飛躍も見えてくる。7年ぶりの優勝を目ざす名門校において、“市船のロベカル”がその名を轟かせられるか今後も注目だ。
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