マテウスは“勝ち試合”を強調
ただ、名古屋は逞しかった。前半の終盤から何とか態勢を持ち直し、44分、45+3分と決定機を連発。これで後半へ向けての勢いをつけると、ハーフタイムには長谷川健太監督から「もうちょっと出し切らないといけない。相手よりも走らないといけない」と鼓舞もあり、ロッカールームのテンションは上昇。
永井の競り合いから、47分に決めたファストブレイクは、相手のミスも見逃さず、森下龍矢とマテウスの突破力を活かし、キャスパー・ユンカーがゴールへの嗅覚をいかんなく発揮した名古屋の代名詞的なゴールだった。
惜しむらくは、その後の猛攻を決勝点につなげられなかったことか。前半の反省を活かしてか、名古屋は同点に追いついたあとも果敢に前に出た。横浜もA・ロペスを中心に硬軟自在の攻撃を繰り出したが、守備の強度を取り戻した名古屋の前に決定機は一度のみ。
対する名古屋は64分の和泉竜司、68分のマテウス、82分の森下、86分のマテウス、89分の貴田遼河と、ことごとく横浜のゴールに迫った。とりわけVARによるオフサイド判定によって取り消された86分の得点機は、しっかりネットを揺らしただけに大きな逸機と言える。
「やっぱり3点目が課題ですね」と永井は言ったが、この対戦カードでそれが言えるのは何とも頼もしい。だが、その1点が遠かったのも事実で、それが首位を走る前年王者との間に横たわる、いまだ大きな差にも見えた。
チームはしかしポジティブだ。和泉は「2失点して、得点は3~4点、決めるチャンスがあった。そこは課題というか成長できる部分だと思って、しっかり今後、チームとしても個人としても積み上げていける部分かなと思う」と言い、すぐさま次の闘いに目を向ける。
永井の競り合いから、47分に決めたファストブレイクは、相手のミスも見逃さず、森下龍矢とマテウスの突破力を活かし、キャスパー・ユンカーがゴールへの嗅覚をいかんなく発揮した名古屋の代名詞的なゴールだった。
惜しむらくは、その後の猛攻を決勝点につなげられなかったことか。前半の反省を活かしてか、名古屋は同点に追いついたあとも果敢に前に出た。横浜もA・ロペスを中心に硬軟自在の攻撃を繰り出したが、守備の強度を取り戻した名古屋の前に決定機は一度のみ。
対する名古屋は64分の和泉竜司、68分のマテウス、82分の森下、86分のマテウス、89分の貴田遼河と、ことごとく横浜のゴールに迫った。とりわけVARによるオフサイド判定によって取り消された86分の得点機は、しっかりネットを揺らしただけに大きな逸機と言える。
「やっぱり3点目が課題ですね」と永井は言ったが、この対戦カードでそれが言えるのは何とも頼もしい。だが、その1点が遠かったのも事実で、それが首位を走る前年王者との間に横たわる、いまだ大きな差にも見えた。
チームはしかしポジティブだ。和泉は「2失点して、得点は3~4点、決めるチャンスがあった。そこは課題というか成長できる部分だと思って、しっかり今後、チームとしても個人としても積み上げていける部分かなと思う」と言い、すぐさま次の闘いに目を向ける。
マテウスも「もっと決められるチャンスを作れたというパフォーマンスから見ると、勝点1はすごく悔しい」と“勝ち試合”だったことを強調する。
その試合展開を生み出したのは何だったかと言えば、答えはもう分かりきっている。それは戦い方ではなく前提条件であるがゆえに、いつでも発揮できるようにするのは意識の問題か、それとも。
「後半のパフォーマンスから見ると、最初から最後まで良い形で戦えたかなとは思っている」というマテウスの感想がそれを端的に示しているとともに、名古屋に秘められたさらなるポテンシャルを感じさせてもくれるものだ。
首位チームとここまで渡り合ったのだから、それを今後の試合でもコンスタントに見せてほしい。それだけが彼らの魅力ではないが、大きな魅力であることもまた間違いない。
取材・文●今井雄一朗(フリーライター)
「狙ってく姿勢が素晴らしいよ」名古屋FW永井謙佑の渾身左足ショットが話題「打てば何かが起こる」
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その試合展開を生み出したのは何だったかと言えば、答えはもう分かりきっている。それは戦い方ではなく前提条件であるがゆえに、いつでも発揮できるようにするのは意識の問題か、それとも。
「後半のパフォーマンスから見ると、最初から最後まで良い形で戦えたかなとは思っている」というマテウスの感想がそれを端的に示しているとともに、名古屋に秘められたさらなるポテンシャルを感じさせてもくれるものだ。
首位チームとここまで渡り合ったのだから、それを今後の試合でもコンスタントに見せてほしい。それだけが彼らの魅力ではないが、大きな魅力であることもまた間違いない。
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