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0-4大敗を払拭。名古屋のアイデンティティを示す永井謙佑の言葉「球際じゃないですか。去年とはそこが一番違う」

カテゴリ:Jリーグ

今井雄一朗

2023年07月09日

「悪い時には典型的にいつも足りていない」

首位を走る横浜とドロー決着。逆転されながらも粘り強く追いついた。写真:滝川敏之

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[J1第20節]名古屋 2-2 横浜/7月8日/豊田スタジアム

 これを“対横浜”だけの戦い方にしてはもったいない気がした。

 もちろん、横浜の特徴的な戦い方に対しての立ち位置、守備位置、割り切り方はある。ただ、ここまで徹底して対人の部分を前面に押し出すと、今季の名古屋の良さが存分に発揮できることもまた確かではないか。

 引き込むだけでなく前に出ても機能する堅守と、速攻に最大の力を発揮する攻撃陣、そしてインテンシティに富んだ中盤のモビリティ。昨季のホームゲームでは0-4と完敗を喫したカードについて、その時との違いはと問われた永井謙佑の言葉は、この一戦に限らない彼らのアイデンティティにも聞こえた。

「球際じゃないですか。やっぱりみんな闘っていたし、去年とはそこが一番違う。根本的に一番大事な部分のレベルと基準が上がったので。あの0-4で負けた時から。そこはみんなも分かってると思うし、良い時にはこういうゲームができて、悪い時には典型的にそこがいつも足りていない」

 この前々節のFC東京戦を例に挙げるまでもない。開始8分で先制した首位チームとの一戦は、それまでが素晴らしく強度の高い攻守で構成され、しかし点を取ったことでややペースダウンしたところから主導権を明け渡し、7分間で逆転された。
 
 横浜の1点目は、相手を褒めるしかない超ロングカウンターだったが、一方でアンデルソン・ロペスが引いた位置を取り、マーカーを引き連れて空けた真ん中のスペースを両ウイングが突く形はずっと狙っていたものだった。

 そこを、マテウス・カストロの個でこじ開けたチャンスの直後という隙を突かれたのはGK一森純とエウベルの手柄でもあり、奪われたペースを取り戻そうと前に出ていた名古屋のナイーブさにも起因はしていた。

 横浜の2点目にしても、人数では倍近いエリアを崩されている。試合序盤ならきっちり人に圧力をかけ、ボールの動きにも高い集中力を持って対応していたが、失点でその勢いと判断力に鈍りが生じているように見えた。

 印象としては追い詰めて守備ができていた時間帯から、相手を追いかける時間帯へ。「1失点目を食らって、ちょっと押し込まれた。そこから押し返せなかった」という永井の感想は、受け身になってしまった反省がありありと感じられる。

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