「優作は何のために仕事してるの?」
深い絆が生まれていけば、チームの一体感は増すだろうし、いざという時に勝てる集団になれる。上野監督は代表コーチの経験からそう思い至ったのだろう。
上野監督は神妙な面持ちで語る。
「森保さんとのエピソードで一番、印象深かったのは、ワールドカップ前のドイツ遠征の時に『優作は何のために仕事してるの?』と、ふと聞かれたことですかね(笑)。
『チームと選手が良くなるためですかね』と答えましたけど、『そうだよな』って。『いきなりそれ聞いてきたか』『何か間違ったこと言ったかな』って感じでしたけど(苦笑)、指導者の仕事はやっぱりチームが勝つため、選手が成長するために努力するってことに尽きるんですよ。
それは育成をやっていても、監督としてJクラブを預かっていても一緒。より高いレベルに行けば行くほどプレッシャーがあるのは確かですが、どこにいても『今日が最後かもしれない』っていう覚悟を日々、持って取り組んでいます。そういう心構えのようなものは森保さんから学んだことかもしれませんね」
確かに代表時代には修羅場もあった。特に大きかったのが、2021年10月のカタールW杯最終予選・サウジアラビア戦で苦杯を喫し、序盤3戦2敗という崖っぷちに立たされたこと。あの経験は上野監督が今後、指揮官を続けていくうえで大きな糧になるはずだ。
「スタッフミーティングで『メンバーを変えなきゃいけないな』という意見が出て、『じゃあ、どうするか』となった時に、『練習で守田(英正=スポルティング)と(田中)碧(デュッセルドルフ)が良かったですよ』という話になったんです。
サウジ戦に出なかった選手をヨコさん(横内昭展=磐田監督)が主に見ていて、僕はサポートしていたんですけど、確かに彼らはよくやっていた。ぶっつけ本番でしたけど、森保さんはメンバー、システムを変えるという決断を本当によく下したと思います。監督は決断力が大事なんだなと痛感しました」
上野監督は神妙な面持ちで語る。
「森保さんとのエピソードで一番、印象深かったのは、ワールドカップ前のドイツ遠征の時に『優作は何のために仕事してるの?』と、ふと聞かれたことですかね(笑)。
『チームと選手が良くなるためですかね』と答えましたけど、『そうだよな』って。『いきなりそれ聞いてきたか』『何か間違ったこと言ったかな』って感じでしたけど(苦笑)、指導者の仕事はやっぱりチームが勝つため、選手が成長するために努力するってことに尽きるんですよ。
それは育成をやっていても、監督としてJクラブを預かっていても一緒。より高いレベルに行けば行くほどプレッシャーがあるのは確かですが、どこにいても『今日が最後かもしれない』っていう覚悟を日々、持って取り組んでいます。そういう心構えのようなものは森保さんから学んだことかもしれませんね」
確かに代表時代には修羅場もあった。特に大きかったのが、2021年10月のカタールW杯最終予選・サウジアラビア戦で苦杯を喫し、序盤3戦2敗という崖っぷちに立たされたこと。あの経験は上野監督が今後、指揮官を続けていくうえで大きな糧になるはずだ。
「スタッフミーティングで『メンバーを変えなきゃいけないな』という意見が出て、『じゃあ、どうするか』となった時に、『練習で守田(英正=スポルティング)と(田中)碧(デュッセルドルフ)が良かったですよ』という話になったんです。
サウジ戦に出なかった選手をヨコさん(横内昭展=磐田監督)が主に見ていて、僕はサポートしていたんですけど、確かに彼らはよくやっていた。ぶっつけ本番でしたけど、森保さんはメンバー、システムを変えるという決断を本当によく下したと思います。監督は決断力が大事なんだなと痛感しました」
サウジ戦から次のオーストラリア戦に向かうまでの間、代表では吉田麻也(シャルケ)が中心となって選手同士が話し込む姿が見られたが、岐阜が4~5月にかけて4連敗した時も、庄司悦大や宇賀神友弥らベテランが中心となって選手ミーティングを実施。一体感を醸成してくれたという。
上野監督が選手と良好な関係性を築いていたから、自発的なアクションが見られたのだろう。その現象は森保ジャパンと大いに重なる。
最終的に森保ジャパンはカタールW杯で2大会連続ベスト16進出という一定の成果を残したが、上野監督が率いる岐阜は今季のJ3でどうなっていくのだろうか。その行方を期待しつつ見守りたい。
※第2回終了(全3回)
取材・文●元川悦子(フリーライター)
「トップの日本とは8つの差」FIFAランクが“アジア4位”に転落で韓国のメディアは嘆き!「比較的弱い2チームにも勝てず...」
「すげぇ攻めたな...」J3岐阜の期間限定ユニ“関ケ原合戦図屏風楓モデル”に脚光!「おもしろしいし、かっこいい」
J2昇格に邁進する岐阜。指揮官・上野優作が語る「若手の成長」と「ベテランの価値」
上野監督が選手と良好な関係性を築いていたから、自発的なアクションが見られたのだろう。その現象は森保ジャパンと大いに重なる。
最終的に森保ジャパンはカタールW杯で2大会連続ベスト16進出という一定の成果を残したが、上野監督が率いる岐阜は今季のJ3でどうなっていくのだろうか。その行方を期待しつつ見守りたい。
※第2回終了(全3回)
取材・文●元川悦子(フリーライター)
「トップの日本とは8つの差」FIFAランクが“アジア4位”に転落で韓国のメディアは嘆き!「比較的弱い2チームにも勝てず...」
「すげぇ攻めたな...」J3岐阜の期間限定ユニ“関ケ原合戦図屏風楓モデル”に脚光!「おもしろしいし、かっこいい」
J2昇格に邁進する岐阜。指揮官・上野優作が語る「若手の成長」と「ベテランの価値」