【韓国メディアの視点】ホン・ミョンボ監督が、ついに再始動。後押ししたのは、元日本代表監督の岡田武史氏

カテゴリ:連載・コラム

慎武宏

2016年01月05日

韓中日3か国のエッセンスを活かしたハイブリッドなチームに。

ホン・ミョンボ監督が小野氏(左から二番目)をコーチに迎えたのも、岡田氏(一番左)のアドバイスがあったからかもしれない。 (C)Getty Images

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 もうひとつ。ホン・ミョンボ監督の杭州行きを後押しした人物がいる。かねてより親交がある日本の岡田武史氏だ。ソン・ジフン記者は続ける。

「ホン監督は杭州行きを検討する際に、かつて杭州を率いた岡田武史氏にも連絡を取り、いろいろと話を聞いたとのことでした。杭州のビジョンや状況、岡田氏から率いていた当時の状況や課題など、率直に助言してくれたそうです。そういった岡田氏のアドバイスもホン監督の決断を後押ししたのでしょう」

 興味深いのは、ホン・ミョンボ監督がその側近として日本人指導者を迎えたことだ。韓国代表監督時代も池田誠剛氏をフィジカルコーチとして迎えているが、杭州では小野剛氏をコーチとして迎え采配を振るう。「小野氏の登用も岡田氏の推薦や助言があったはずです」というソン・ジフン記者はこう語る。

「韓国代表監督時代、ホン・ミョンボ監督は池田コーチと組んで、韓国の良さに日本サッカーのエッセンスも加えたチームを作り上げた。ブラジルでは残念な結果に終わりましたが、そのやり方でロンドン五輪では銅メダルという結果を残しています。杭州では、ホン監督がチーム・ビジョンという大きな絵を描き、小野氏が戦術や育成といったシステム面を担当し、中国人コーチが選手のコントロールをしていく。とても合理的な手法でチームを作り上げようとしているのではないでしょうか」

 監督は韓国人、コーチは日本人、選手は中国人。もしかすると韓中日3か国のエッセンスを活かしたハイブリッドなチームが出来上がるかもしれない。指導者人生第2幕の始まりとしては、最高にやり甲斐のある挑戦なのではないだろうか。ホン・ミョンボ監督の健闘を期待したい。

文:慎武宏(スポーツライター)

慎 武宏
シン・ムグァン/1971年、東京都生まれ。韓国サッカー取材歴20年。近著に歴代コリアンJリーガーへのインタビュー集『イルボン(日本)はライバルか 韓国人Jリーガー28人の本音』(ピッチコミュニケーションズ)。

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