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2-0になってからが大変。流れが相手に傾きかけたが...“凄いキャプテン”の奮起でチームは前向きに。FW陣3発でW杯出場決める【U-17日本代表】

カテゴリ:日本代表

河治良幸

2023年06月27日

目標はアジア王者として世界に行くこと

失点に絡んだ小杉(3番)だが、すぐに持ち直しチームを鼓舞。指揮官もその奮闘ぶりを称えた。(C)2023 Asian Football Confederation (AFC)

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 ただ、このオーストラリア戦は2-0になってからが大変だった。後半のプランとしては、疲労が出てくるのは想定できたなかで、もっと日本のポゼッションを高くして、上手く時間を進めていくのが森山監督の描いたプランだった。

 しかし、前半は左ウイングにいた10番のディ・ピジオが本来のボランチに入り、センターフォワードでスタートしたエースのイランクンダが右ウイングに回ると、主導権はオーストラリア側に渡ってしまった。

 そして62分に敵エースのイランクンダが本領を発揮する。オーストラリアが左右のウイングバックを高く上げて、3トップが中央に固まった状況から、FWベニー、途中出場で左ウイングに投入されたアマナティディスと繋がり、最後はイランクンダが、中に絞った左サイドバックの小杉啓太(湘南U-18)をスピードで振り切って、GK後藤亘(FC東京U-18)が出てきた脇を破った。

 サイドバックながら1対1の守備に絶対の自信を持つキャプテンの小杉にとっても、ショックだったことは間違いない。

 それでも「1回やられてから、ちょっと距離を変えてみたりとか。最小限のリスクで最大限のプレーを出せるように。試合中に改善できたのは良かったかなと思います」と胸を張る小杉が、率先したプレーや声で仲間たちを鼓舞することによって、チームが再び前向きになったことは間違いない。

 森山監督も「一発やられましたけど、それ以上に全部カバーするぐらいの、凄いキャプテンです」と小杉を称えた。
 
 その小杉をはじめとしたディフェンス陣の奮闘に、アタッカー陣も応えた。74分、中盤の左で起点を作った日本は、ボランチで途中投入された矢田龍之介(清水ユース)が絶妙の間合いで佐藤に通す。そこから道脇が引いて受ける動きで相手ディフェンスの意識を引きつけると、2トップで交代出場の高岡伶颯(日章学園高)が上手くセンターバックとサイドバックの間でスルーパスを受けて、最後は右足のインサイドカットでGKを外して左足で流し込んだ。

 名和田、道脇、高岡とFW陣の3人が得点するという日本サッカーにとっても象徴的なゴールだ。ちょうどオーストラリアが3ー4ー3から4ー3ー3に形を変えて、攻勢をかけてきた直後の追加点であり、精神的なアドバンテージを取るという意味でも大きな追加点となった。

 そこから後半アディショナルタイムの猛攻もしのぎ、3-1で勝利した日本は世界行きを決めたことで、森山監督をはじめとしたコーチングスタッフも含めて全員で喜びを分かち合った。

 もちろん、このチームの目標はアジア王者として世界に行くことであり、そのためにもまず準決勝でイランに勝利しなければならない。厳しい環境を戦い抜いて世界の切符を勝ち取った“06ジャパン”を祝福するとともに、現地でスタジアムに駆けつけて、声をからすほど選手を後押ししてくれた日本代表のサポーターにもリスペクトを表したいが、彼らの挑戦はこれからだ。

取材・文●河治良幸

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