「いずれはヨーロッパを含めてもっと上のステージへ行きたい」

バンクーバー・ホワイトキャップスも公式サイトで工藤の獲得を発表。最後を締め括るフィニッシャーとして、ゴールを期待されているという。 Image from VANCOUVER WHITECAPS FC official site

リバプールの顔だったスティーブン・ジェラード(LAギャラクシー/写真左)や、世界最高の司令塔アンドレア・ピルロ(ニューヨーク・シティ/写真右)ら一流選手がいることも、工藤がMLS移籍を決断する一因となった。 (C)Getty Images
日本人選手が多くプレーするドイツをはじめとしたヨーロッパや南米に比べると、ステップアップするクラブとしてMLSの印象は薄い感は否めない。工藤自身、ヨーロッパへの移籍を優先に考えてきたし、周囲から「なぜ、アメリカなんだ?」と言われることもあったが、スティーブン・ジェラードやアンドレア・ピルロ、カカ、ダビド・ビジャ、ディディエ・ドログバといった海外のビッグネームが押し寄せる背景は背中を押す一手のひとつになったという。
「僕はMLS行きを“ステップダウン”だとは捉えていません。海外のビッグネームがなぜアメリカに行くのか、その魅力はなんなのか興味がある。あれだけ集まるということは確実に良いリーグだし、僕自身MLSのレベルの高さは知っているつもりです。毎週一流の選手たちと対戦することで、自分自身の特長・課題、いろいろなところが見えてくると思うので、選手としても、人としても成長したい。なにも迷いはありません」
今後は2016年1月20日のチーム始動に向けて、年明けに渡加する予定だが、バンクーバー・ホワイトキャップスからは「良いパサーがいるから、ゴールを取ってほしい」と最後のフィニッシュを期待されている。12月30日(現地12月29日)にはクラブの公式サイトで工藤の獲得を正式発表。「マサト(工藤)はペナルティボックスのなかでスペースを見つけ、ゴールのチャンスを作る天性の能力を持っている」というカール・ロビンソン監督のコメントも掲載された。
「違った環境にチャレンジするには、おそらくこれまでレイソルで見せてきたよりさらにパワーが必要で、大きな気持ちを持って臨まないと確実に成功はできない。ゴールに対してより貪欲に、アグレッシブに、向こうに行って良い意味で『変わった工藤』を見せられればいいんじゃないかなと思います」(工藤)
工藤にとっては、MLSが最終目標ではない。「ヨーロッパを含めてもっと上のステージへ」。柏のエースからMLSを代表するストライカーへ、そして世界へと羽ばたく日も、そう遠くはないかもしれない。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
「僕はMLS行きを“ステップダウン”だとは捉えていません。海外のビッグネームがなぜアメリカに行くのか、その魅力はなんなのか興味がある。あれだけ集まるということは確実に良いリーグだし、僕自身MLSのレベルの高さは知っているつもりです。毎週一流の選手たちと対戦することで、自分自身の特長・課題、いろいろなところが見えてくると思うので、選手としても、人としても成長したい。なにも迷いはありません」
今後は2016年1月20日のチーム始動に向けて、年明けに渡加する予定だが、バンクーバー・ホワイトキャップスからは「良いパサーがいるから、ゴールを取ってほしい」と最後のフィニッシュを期待されている。12月30日(現地12月29日)にはクラブの公式サイトで工藤の獲得を正式発表。「マサト(工藤)はペナルティボックスのなかでスペースを見つけ、ゴールのチャンスを作る天性の能力を持っている」というカール・ロビンソン監督のコメントも掲載された。
「違った環境にチャレンジするには、おそらくこれまでレイソルで見せてきたよりさらにパワーが必要で、大きな気持ちを持って臨まないと確実に成功はできない。ゴールに対してより貪欲に、アグレッシブに、向こうに行って良い意味で『変わった工藤』を見せられればいいんじゃないかなと思います」(工藤)
工藤にとっては、MLSが最終目標ではない。「ヨーロッパを含めてもっと上のステージへ」。柏のエースからMLSを代表するストライカーへ、そして世界へと羽ばたく日も、そう遠くはないかもしれない。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)