攻撃の停滞を防ぎ、迫力あるアタックを仕掛けていくためにも、３月シリーズのような各駅停車のパス回しは厳禁だ。細かいパスをゆっくり回しているだけでは、相手は崩れないし、ボールを失う確率も高くなる。
だからこそ、どんどん縦を意識して、ゴールに迫る形を多く出さないといけない。それによって、相手守備陣も崩れ、三笘の左サイドに大きなスペースやギャップが生まれる可能性も高くなる。そうすれば三笘が本領を発揮して、ゴールに直結する仕事ができるようになるはずだ。
「多少リスクがあるパスもどんどん縦につけていく必要があると思いますし、前に前に選手が連動しながらプレーできてるので、間違いなく３月よりもクオリティの高い練習ができている」と堂安も前向きにコメント。ゴールへの優先順位を忘れず、緩急をつけながら、敵をかく乱するような形に持って行ってこそ、三笘も生きてくるのだ。
緩急をつけながら、敵をかく乱
「（エルサルバドル戦は）インサイドの選手からのスルーパスだったり、相手が引いてる間に対してカットインからのシュートの形が増えるかもしれない。逆にサイドで仕掛ける数が増えるので、僕のアシストが増えるかもしれないですね。
自分が代表で結果を出し続けることで、またこの先も生き残っていけると思う。まずはしっかりと結果を出し続けるしかない」と、三笘はコロンビア戦からの連続ゴールを貪欲に取りに行く覚悟だ。
三笘が躍動感あるプレーを見せれば見せるほど、日本はより相手に脅威を与えられる。その回数を多くし、確実に得点を奪って、第二次森保ジャパン初勝利を必ずモノにすること。それが今回の代表、そして三笘に託された重要タスクだ。
取材・文●元川悦子（フリーライター）
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