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どうすればもっと確実に止められるか。びわこ大GK倉原將は結果論で片付けない。ストイックに技術と質を追求する

カテゴリ:大学

安藤隆人

2023年05月31日

鳥栖は「いずれかは戻りたい場所」

阪南大戦は悔しい敗戦も、終盤の4連続決定機阻止は圧巻だった。写真:安藤隆人

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 止められて良かったではなく、どうやったらもっと確実に止められることができたのか。自身のプレーへの探究心の強さが言葉に滲み出ていた。

「高校の時と違って体格も良くなって、チャレンジできるボールは増えてきたのですが、もっとそれを伸ばさないと、今日の失点シーンのようになってしまう。予測、足の運び方、身体の向き、手の出し方、ディフェンスコントロールと、もう全てにおいてもっと深いところまで追求していかないといけないと思っています」

 なぜここまでストイックなのか。その理由を倉原はこう口にする。

「僕は身長がない分、サガン鳥栖のGK朴一圭選手のように動き回って、その周辺の細かい技術で勝負していかないといけないタイプのGKなんです」

 倉原の身長は180センチちょうどと、GKとしては低いほうだ。朴も同じ180センチで、しかも鳥栖は倉原が高校まで過ごした場所。鳥栖U-18時代には中野伸哉、兒玉澪王斗、相良竜之介、福井太智らと共に、守護神として日本クラブユース選手権で日本一を達成。だがトップ昇格を果たせず、びわこ大にやって来た。
 
「いずれかは戻りたい場所」と話す鳥栖の守護神である朴を自分の姿と重ねながら、技術と質を追求する。そこに妥協という言葉は存在しない。

「今後はまずチームでタイトルを取りたい。個人としては、去年は補欠でデンソーカップチャレンジの関西選抜メンバーに入らせてもらったのですが、実力でそのポジションを勝ち取ったわけではないと思っているので、次こそは堂々とメンバー入りしたいし、全日本のメンバーにも入りたいと思っています。今の自分の実力ではJ1の高い壁は超えられないので、もっとステップアップしたいと思います」

 目先の結果ではなく、過程を重視する。結果論で片付けない強い意志がある限り、向上心は尽きることはない。なるべきGK像を持った倉原のこれからに注目していきたい。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

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