「今季はアシストなどでチームを勝たせたという自負はありますけど…」
今季は、怪我に苦しんだシーズンでもあった。リーグ開幕前に足を傷め、8月に開催された東アジアカップも肉離れをした状態で臨んでいたという。
ただ、最後までチャンピオンシップの出場権を争っていた今季はなかなか簡単に「休む」とは言えなかった。どうしても、リーグ優勝したい──。その想いが痛みを勝っていたのだ。
「クラブでは100㌫じゃなくても、80㌫でも試合に出てくれという感じでしたから、騙し騙しやるしかないなと。それでも正直、できてしまう自分がいた。そういうところが逆に物足りなくて、もっと厳しい環境に自分を置かないとダメだと思うようになりました」
今季のJ1で最多の14アシストをマークしながらも、不完全燃焼で終わる試合が少なくなかった。
「今季は、アシストなどでチームを勝たせたという自負はあります。それでも、自分自身が納得できていない。勝ってももどかしいというか、気持ち的にストンと消化できない試合が多かったです」
現状維持は衰退と同じ、決して満足せずに常に上を見るという生き方をずっとしてきた太田は、もはや「80㌫でもできてしまう自分がいる」環境を求めていなかったのかもしれない。
当時J2だった横浜FCでプロのキャリアをスタートさせて以来、壁に何度もぶち当たりながら、それをことごとく乗り越えてきた太田がヨーロッパの舞台でどんな活躍を見せるのか。不滅の上昇志向で、さらなる成功への道を切り開いてもらいたい。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
ただ、最後までチャンピオンシップの出場権を争っていた今季はなかなか簡単に「休む」とは言えなかった。どうしても、リーグ優勝したい──。その想いが痛みを勝っていたのだ。
「クラブでは100㌫じゃなくても、80㌫でも試合に出てくれという感じでしたから、騙し騙しやるしかないなと。それでも正直、できてしまう自分がいた。そういうところが逆に物足りなくて、もっと厳しい環境に自分を置かないとダメだと思うようになりました」
今季のJ1で最多の14アシストをマークしながらも、不完全燃焼で終わる試合が少なくなかった。
「今季は、アシストなどでチームを勝たせたという自負はあります。それでも、自分自身が納得できていない。勝ってももどかしいというか、気持ち的にストンと消化できない試合が多かったです」
現状維持は衰退と同じ、決して満足せずに常に上を見るという生き方をずっとしてきた太田は、もはや「80㌫でもできてしまう自分がいる」環境を求めていなかったのかもしれない。
当時J2だった横浜FCでプロのキャリアをスタートさせて以来、壁に何度もぶち当たりながら、それをことごとく乗り越えてきた太田がヨーロッパの舞台でどんな活躍を見せるのか。不滅の上昇志向で、さらなる成功への道を切り開いてもらいたい。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)