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「祭りなんてバカなことをしている余裕はない」“即訂正”した久保建英の発言をベティスサポが批判!ソシエダ番記者は苦言「否定的な見方しかできないのは…」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

ミケル・レカルデ

2023年04月29日

発言した後に場の空気を察知「僕が言いたいのは…」

 前置きが長くなったが、むろんこうした移籍の噂が飛び交うのもタケの注目度の高まっていることの証だ。スタメンに復帰したベティス戦も、当然その格に相応しい活躍が期待された。

 まずポイントだったのはポジションだ。スタメンから外れたダビド・シルバの代役として、4-4-2ダイヤモンド型のトップ下に置く選択肢もあったが、イマノル・アルグアシル監督は4-3-3を採用。タケは右サイドに配し、バルサのカンテラ出身の左SB、ファン・ミランダにぶつけた。

 しかし結論から言うと、攻撃面では不発に終わった。いつものように攻めの姿勢を失うことはなかった。相手の脅威にもなっていた。だが、なかなかチャンスに絡むことはできず、絶好のカウンターの場面で判断を間違えたり(10分)、右足でのシュートをミランダにブロックされたり(16分)と、数少ない好機をモノにすることもできなかった。

【動画】ベティス戦に久保にビッグチャンスも決めきれず
 タケが攻撃面で持ち味を発揮できなかったのは、前半30分過ぎからベティスに試合のペースを掌握されたからでもある。以後、目立ったのは守備面での貢献で、ピッチを駆け回り続けた影響で疲労困憊になった終盤は、ベティスが数的優位を作るためにタケのサイドを重点的に攻めたほどである。

 ちなみに4月でベティスのホームタウンでもあるセビージャと言えば、フェリア(春祭り)だ。試合後、ミックスゾーンでフェリア期間中にセビージャに遊びに来る予定はあるかと問われたタケは「そんなバカなことをしている余裕は僕たちにはない」と答えた後、すぐさま場の空気を察知。「いや、バカげたことではないよね。(フェリアは)大きなイベントだ。リスペクトを欠いてはいけない。僕が言いたいのは、チームの一員としてそういう気分にはなれないということだ」と言い直した。

タケの頭の回転の速さを改めて示す一コマだったが、案の定というべきかベティコの中にもいる否定的な見方しかできないファン層からの批判を免れることはなかった。

取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)
翻訳●下村正幸
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