• トップ
  • ニュース一覧
  • 武器は“頭のハードワーク”。U-20W杯を目ざす法政大MF松村晃助は、世界で戦うために必要なピースだ

武器は“頭のハードワーク”。U-20W杯を目ざす法政大MF松村晃助は、世界で戦うために必要なピースだ

カテゴリ:日本代表

安藤隆人

2023年04月22日

“当落線上”は自身も理解

 もちろん周りに合わせるだけではなく、自らイメージした状況を作り出す動きや、ゴール前まで一直線に駆け上がってシュートを狙うなど、「ここぞ」というタイミングで自我を出せるのも魅力だ。

「考えることは大事にしています。今日であれば、山本選手は個人で打開できる選手なので、なるべく山本選手に幅を取ってもらって、そのうえで僕が自由にスペースを見つけて動くことを意識しました。なおかつゴールに直結できるポジショニングを意識していました」

 松村の持ち味は頭のハードワークができること。プレーだけではなく、常に目まぐるしく変わっていくシチュエーションを頭の中に取り入れながら、どう表現するべきかの情報を処理していく。

 この試合でも「後半は一度休んでから、途中でゲームに入ったこともあって、体力的にもきつくて、正直あまり動けていなかった」という。それでも、「そういう時にこそ、きちんと考えてチームのためにプレーできるような、効果的なプレーができる選手にならないといけないと思いました」。
 
 頭のハードワークが足りなかったことを悔やんだが、それだけ考えることが当たり前だと日常から染みついていたからこその発言だった。

 冒頭で触れた通り、松村はU-20アジア杯にこそ出場したが、登録メンバー23人の中の追加登録だった。U-20W杯の登録メンバーは21人と、アジアの時より2人少ない。

 自分が当落線上にいることは、何よりも彼自身がよく分かっている。だからこそ、頭のハードワークをしながら、どのポジションでも周りを巧みにつなげていき、かつ自らの攻撃力も見せるプレーをもっと磨いていかなければならないと高い意識を持ち続けている。

 松村のプレーを見て、発言を聞くと、世界を戦うにおいて必要なピースだと感じるのは筆者だけだろうか。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

【厳選ショット】U-20日本代表候補がU-20W杯アルゼンチン大会に向けトレーニングマッチを実施!
【関連記事】
U-20W杯、日本はセネガル、コロンビア、イスラエルと対戦! 5月20日に開幕
「あの16番、何者だ」大観衆をザワつかせた流経大柏の2年生FW柚木創。プレーの記憶を積み重ね、再現性を持ったアクションで勝負!
プロになる、難関国立大で学ぶ。「サッカーができるのは30歳過ぎくらいまで」。藤枝東のCB兼FWの植野悠斗が描く将来のビジョン
「こんな偶然ある?」「隣の席に座った」鄭大世が日本高校選抜DFと新幹線車内で“奇跡の遭遇”! 笑顔の2ショットを公開
Jクラブのスカウトも熱視線。市船のエース郡司璃来の燃え上がる向上心と闘争心「絶対に高卒プロになりたい」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ