若き次期エース候補の振る舞いには驚き
しかし、実戦で菅原がPKを蹴ることは、アカデミー時代(名古屋グランパス)も含めて少なかったのではないだろうか。彼に少しばかり記憶をたどってもらった。
「公式戦だったら、ほぼ決めてるんじゃないですか。ユースの時に1回外したことがありますけれどね。高校2年のとき、僕が決めれば追いつくという場面で外してチームが負けました。僕は(PK失敗を)運で片づけたくないというのが正直な気持ち。だって止まっているボールを蹴るという、めちゃくちゃ難しいですけれど、シンプルと言えばシンプルじゃないですか。だから本当に運という言葉だけで片付けるのは嫌いだなと思った。
コースを決めて蹴ったりタイミングを外して蹴るなり、止まっているボールを蹴るという技術はかならず練習でできると思った。それが今日、もしかしたらワールドカップの日本代表であったようなときのために、自信をつけておくのは大事だと思います。PKは技術もあるなと思います」
しかも、ライアンのようなキーパー相手に日頃から蹴っているのだ。成功しても、失敗しても、その練習は糧になる。
準決勝進出に向けAZがリーチをかけた4番手のキッカー、それが19歳の左利きCFメックス・メールディンクだった。最前線で懐の深いキープができ、シャープなドリブルから果敢にシュートを狙っていく強気なタイプだ。
トップチームの試合に出はじめてまだまもないユースの星が見事にウイニングショットを仕留めた。
「彼が蹴りに行ったときに『コイツ、やべえな』と思いました。日本だったら中盤の大事な選手とかが蹴り込むところを『俺が決めるから』とスタスタスタと歩いていきましたから。でも俺らは『アイツが蹴ったら良いよ』って感じでしたね。期待しているし、いい選手だしね。決め切っちゃうのがすごい。ストライカーなんでね」
「公式戦だったら、ほぼ決めてるんじゃないですか。ユースの時に1回外したことがありますけれどね。高校2年のとき、僕が決めれば追いつくという場面で外してチームが負けました。僕は(PK失敗を)運で片づけたくないというのが正直な気持ち。だって止まっているボールを蹴るという、めちゃくちゃ難しいですけれど、シンプルと言えばシンプルじゃないですか。だから本当に運という言葉だけで片付けるのは嫌いだなと思った。
コースを決めて蹴ったりタイミングを外して蹴るなり、止まっているボールを蹴るという技術はかならず練習でできると思った。それが今日、もしかしたらワールドカップの日本代表であったようなときのために、自信をつけておくのは大事だと思います。PKは技術もあるなと思います」
しかも、ライアンのようなキーパー相手に日頃から蹴っているのだ。成功しても、失敗しても、その練習は糧になる。
準決勝進出に向けAZがリーチをかけた4番手のキッカー、それが19歳の左利きCFメックス・メールディンクだった。最前線で懐の深いキープができ、シャープなドリブルから果敢にシュートを狙っていく強気なタイプだ。
トップチームの試合に出はじめてまだまもないユースの星が見事にウイニングショットを仕留めた。
「彼が蹴りに行ったときに『コイツ、やべえな』と思いました。日本だったら中盤の大事な選手とかが蹴り込むところを『俺が決めるから』とスタスタスタと歩いていきましたから。でも俺らは『アイツが蹴ったら良いよ』って感じでしたね。期待しているし、いい選手だしね。決め切っちゃうのがすごい。ストライカーなんでね」
AZのパスカル・ヤンセン監督は、メールディンクの4番手起用を「5番手にメックス(・メールディンク)と(ベテランMFの)リシェドリー・バズールが名乗りを挙げたが、後者を5番手にした。メックスは『4番手なら俺がPK戦の決着をつけることもできる』と言ってそうなったんだ」と嬉しそうに説明した。
この日、出場機会はなかったが、CBワウター・フースと、殊勲のメールディンクはUEFAユースリーグの準決勝を戦うため、アンデルレヒト戦の翌朝7時20分のアムステルダム発飛行機でチューリッヒ(スイス)に向かうことになっていた。しかし、アンデルレヒト戦でCFパブリディスが負傷したため、メールディンクは週末のオランダリーグ、対RKC戦に出ることが決定。AZのU-19チームがUEFAユースリーグ決勝に進出した場合に参戦するという。
トップチームとユースが共に欧州ベスト4進出。その両チームにメールディンクが絡んでいる。菅原は言う。
「最後決めた選手なんでユース出身。そこがAZの良さ。クラブの未来というところで、こんな大事な場面でユースの選手に任せて決め切るというね。『俺が試合を決めるんだ』という彼らの覚悟というのは学ばないといけないと感じます」
この日、出場機会はなかったが、CBワウター・フースと、殊勲のメールディンクはUEFAユースリーグの準決勝を戦うため、アンデルレヒト戦の翌朝7時20分のアムステルダム発飛行機でチューリッヒ(スイス)に向かうことになっていた。しかし、アンデルレヒト戦でCFパブリディスが負傷したため、メールディンクは週末のオランダリーグ、対RKC戦に出ることが決定。AZのU-19チームがUEFAユースリーグ決勝に進出した場合に参戦するという。
トップチームとユースが共に欧州ベスト4進出。その両チームにメールディンクが絡んでいる。菅原は言う。
「最後決めた選手なんでユース出身。そこがAZの良さ。クラブの未来というところで、こんな大事な場面でユースの選手に任せて決め切るというね。『俺が試合を決めるんだ』という彼らの覚悟というのは学ばないといけないと感じます」