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「海外に行くと強くなる」先達の教えを本当の意味で理解。“人として”タフになり、大舞台を目ざす【パリの灯は見えたか|vol.2 斉藤光毅】

カテゴリ:海外日本人

松尾祐希

2023年04月22日

左サイドではプレーに迷いが

代表への想いは日増しに高まっている。ステップアップのためにもパリ五輪は「本当に大事な大会になる」。写真:佐藤博之

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 新たな環境で準備を進めていくが、斉藤はなかなか自分のプレーができない。異国での生活はベルギー時代の蓄積ですぐに順応した一方で、肝心のパフォーマンスが上がってこなかったのだ。

 チームのスタイルを理解するまでに時間がかかり、仲間からの信頼も勝ち取れない。さらに、得意とする中央でのプレーではなく、試行錯誤するサイドハーフでの起用となった点もマイナス要素となった。

 ベルギーでもU-22日本代表でも、左サイドに入ると、プレーに迷いが生じていた。「サイドハーフの役割はチームによって求められることが違う。中に入ってきてほしいチームもあれば、外に張ってほしいチームもある」。言葉で伝えられても、いざピッチに入るとスムーズに実行できない。

「自分のプレーができなかった」。スパルタでも同様にタスクを理解するまでに時間が掛かってしまった。

 加えて、怪我を負うアクシデントに見舞われたのも痛かった。幸いにも軽症で済んだが、その影響もあり、開幕から4試合は出番なし。そうした状況下で迎えた5節のフォレンダム戦。斉藤は先発メンバーに名を連ねると、いきなり2アシストの活躍を見せる。その背景にはロンメル時代の経験があった。
 
「自分のプレーを出していく。それが大事。最初に自分を理解してもらえれば、別に生活が安定しなくても、自分のプレーは発揮できる」

 周りに自分を知ってもらえるか。いかに周囲から信頼を勝ち取るか。そうした積み重ねが大事だと過去の経験から分かる。だからこそ、トレーニングから特長を発揮するために、どうすべきか考えていた。

 特にスパルタは対人プレーのメニューが多い。1対1では果敢に仕掛け、仲間からの信頼を得ようと試みる。その結果、いきなりデビュー戦では2アシストをマーク。以降は継続して出場機会を得られるようになり、ボールが回ってくるようになった。

 しかし、良いプレーを見せても、なぜかゴールが生まれない。「感覚的なもの。決まらない感覚の時は練習でもゴールが入らない。逆に決まる感覚を持っている時はバンバン入る」。ゴール欠乏症から抜け出せず、前半戦は最後まで得点を奪えなかった。
 
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