飛びぬけたチームがいないからこそ…
点の取れる優れたFWというのは、ここ一番の冷静さや落ち着き、敵のプレッシャーを受けてもブレないシュート技術や精度を備えている。その感覚や感性をトレーニングで他者に伝えていく作業というのは至難の業だ。
「監督の難しさ? もう全部ですよ(苦笑)。『どこをどうすればいいんだろう』っていう試行錯誤のなかで、日々、やっています。
ウチの若い選手たちは技術的に上手いし、シュートも上手い。そのうえでしっかりとゴールから逆算していくことが必要なのかなと感じます。最終的に自分が決めた的、GKの届かない的にボールを流し込めるかというのは、ゴールにどれだけ身体を向けられているか、良い状態を作れるのか、どういうボールコントロールが必要か、ボールの置きどころといったことを逆算して、細部にこだわって突き詰めていかないといけないんです。
そこは口で言ってもなかなか伝わらないし、選手が自覚して自分の得意な形に持っていくことが最適。練習で意識を持って取り組んでいかないと、そこには至らない。指導者がそう仕向けていくことが大事だと思ってます」
中山監督はこう語気を強めていたが、選手たちも現状打開に向けて今、躍起になっている。
その一端を示したのが、77分の先制点。右CKからDF篠崎輝和がヘッドで落とし、ファーに持井が侵入。確実に詰める形だった。流れの中から奪ったゴールではなかったが、狙い通りの得点ではあったという。
こうして一つひとつ積み上げていくことでしか、高い壁を越えていくことはできない。泥臭く前進し続ける中山監督は、その重要性を誰よりもよく分かっているはずだ。
この1点で勝ち切れれば、沼津としては理想的なシナリオだったが、わずか3分後にカウンターから古林将太の得点を許す。さらにロスタイムには決定機を作られ、あわや逆転負けといったピンチにも直面した。
「監督の難しさ? もう全部ですよ(苦笑)。『どこをどうすればいいんだろう』っていう試行錯誤のなかで、日々、やっています。
ウチの若い選手たちは技術的に上手いし、シュートも上手い。そのうえでしっかりとゴールから逆算していくことが必要なのかなと感じます。最終的に自分が決めた的、GKの届かない的にボールを流し込めるかというのは、ゴールにどれだけ身体を向けられているか、良い状態を作れるのか、どういうボールコントロールが必要か、ボールの置きどころといったことを逆算して、細部にこだわって突き詰めていかないといけないんです。
そこは口で言ってもなかなか伝わらないし、選手が自覚して自分の得意な形に持っていくことが最適。練習で意識を持って取り組んでいかないと、そこには至らない。指導者がそう仕向けていくことが大事だと思ってます」
中山監督はこう語気を強めていたが、選手たちも現状打開に向けて今、躍起になっている。
その一端を示したのが、77分の先制点。右CKからDF篠崎輝和がヘッドで落とし、ファーに持井が侵入。確実に詰める形だった。流れの中から奪ったゴールではなかったが、狙い通りの得点ではあったという。
こうして一つひとつ積み上げていくことでしか、高い壁を越えていくことはできない。泥臭く前進し続ける中山監督は、その重要性を誰よりもよく分かっているはずだ。
この1点で勝ち切れれば、沼津としては理想的なシナリオだったが、わずか3分後にカウンターから古林将太の得点を許す。さらにロスタイムには決定機を作られ、あわや逆転負けといったピンチにも直面した。
最終的には1-1のドローに終わり、両指揮官はお互いに「勝ちたかった。悔しい」と揃えたが、この結果は妥当と言っていい。
その分、両者ともにまだまだやるべきことが数多くあるということ。沼津としては、得点力アップに取り組みつつ、福島戦のような不用意な失点を減らしていくこと。それが勝点を上積みしていく重要ポイントだ。
「『たら・れば』が多いほうが当然、負けに近づくし、勝点3を獲得できないということになる。その『たら・れば』をなるべく少なくしていければいい」と中山監督も強調していた。
ただ、幸いなのは、今季のJ3に飛び抜けたチームがないこと。それは服部監督も指摘していた点だ。
「上位にいるチームとも何試合かやったなかで、個の力やグループのクオリティ、最後の精度などは同じようなところかなと。どっちが勝つか分からない試合がこれからも続くんじゃないかと感じています」
今後の展開はまさに未知数。だからこそ、指揮官の手腕が問われるところ。新人監督・中山雅史のマネジメントと采配の真価が問われるのはここからだ。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
【動画】沼津は先制も1-1ドロー決着。福島戦ハイライト
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その分、両者ともにまだまだやるべきことが数多くあるということ。沼津としては、得点力アップに取り組みつつ、福島戦のような不用意な失点を減らしていくこと。それが勝点を上積みしていく重要ポイントだ。
「『たら・れば』が多いほうが当然、負けに近づくし、勝点3を獲得できないということになる。その『たら・れば』をなるべく少なくしていければいい」と中山監督も強調していた。
ただ、幸いなのは、今季のJ3に飛び抜けたチームがないこと。それは服部監督も指摘していた点だ。
「上位にいるチームとも何試合かやったなかで、個の力やグループのクオリティ、最後の精度などは同じようなところかなと。どっちが勝つか分からない試合がこれからも続くんじゃないかと感じています」
今後の展開はまさに未知数。だからこそ、指揮官の手腕が問われるところ。新人監督・中山雅史のマネジメントと采配の真価が問われるのはここからだ。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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