【中村憲剛の欧州サッカー観戦記】今のバルサは“最強”じゃなくて“最恐”! チームの肝はブスケッツだ!

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2015年12月07日

バルサの強さはクラブの歴史が培ったもの。

メッシの守備の負担を軽減しているラキティッチ。絶対的なエースを攻撃に専念できるシュチュエーションを作り出している。 (C) Getty Images

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 最前線の3人に隠れてしまっているけど、ラキティッチはルイス・エンリケのバルサにおいて重要なプレーヤーです。フィジカル的な強さとタフさを持つ彼は、相手の立ち位置を見て、強く守備に行ける。ルイス・エンリケはそこを重視しているので、その点がシャビ(今夏にアル・サードに移籍)をあまり使わなくなった理由のひとつかなと思っています。
 
 中盤の右にラキティッチを置いているのは、メッシの守備の負担をカバーするのが狙いですよね。
 
 ラキティッチがメッシの守備をサポートし、ブスケッツとイニエスタがポジションをずらして、スアレスも真ん中に戻ってきて蓋をする。そこでボールを取ったら一番危険なメッシにボールが渡って、一気にチャンスを作り出せますよね。
 
 だから、ボールを持って繋ぐという部分ではシャビに比べて物足りないけど、前の3人の力を引き出すという点では、ラキティッチのほうが適役だと思います。
 
 でも、このチームの肝はなんと言ってもブスケッツ。僕は彼が出てきたときから「黄金時代が来たな」と感じていました。
 
 冷静にボールを捌けるブスケッツは、みんなが安心して預けられる。なので、中央にいるだけでボールがスムーズに回り出す。
 
 しかも、同じポジションに居続けるわけではなく、困った人をしっかりサポートしにあらゆるエリアをカバーできる。守備ではひとりでもボールを取りきれるし、周りと連係してもボールを奪える。MSNが気持ち良くプレーできるのもブスケッツがいるからこそ。アンカーに安定感があるプレーヤーがいるのは大きいですよね。
 
 12月10日(バルサの開幕戦は17日)から始まるクラブワールドカップで来日します。日本で見られるってなかなか無い機会ですからね。本当にワクワクします!
 
 この“最恐”チームを真似られるかは別として、自分たちが意識を持って徹底して取り組めば、近づくことはできると思うので、細かくチェックしたいと思います。
 
 でも、このレベルに達したのはカンテラも含めた、チームとしての歴史があるからこそ。だから、バルサの強さは同時にクラブの歴史の勝利でもある。本当に凄いクラブですよ!
 
【中村憲剛のPROFILE】
●生年月日/1980年10月31日
●身長・体重/175センチ・66キロ
●クラブキャリア
03年 川崎フロンターレ(J2):34試合・4得点
04年 川崎フロンターレ(J2):41試合・5得点
05年 川崎フロンターレ(J1):29試合・2得点
06年 川崎フロンターレ(J1):34試合・10得点
07年 川崎フロンターレ(J1):30試合・4得点
08年 川崎フロンターレ(J1):34試合・4得点
09年 川崎フロンターレ(J1):32試合・4得点
10年 川崎フロンターレ(J1):27試合・4得点
11年 川崎フロンターレ(J1):30試合・4得点
12年 川崎フロンターレ(J1):34試合・5得点
13年 川崎フロンターレ(J1):29試合・7得点
14年 川崎フロンターレ(J1):30試合・3得点
15年 川崎フロンターレ(J1):33試合・2得点
J1通算:342試合・49得点
J2通算:75試合・9得点

グアルディオラに才能を見出され、08-09シーズンにトップチームデビューを飾ったブスケッツ。判断力が高く、攻守に渡る貢献度はチームでも随一だ。 (C) Getty Images

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