遠藤が「曺さんともう一度、J1で戦いたい想いも強かった」と語っていた真意とは…。
移籍に対する考え方として、参考になる遠藤本人の発言がある。『サッカーダイジェスト』2015年9月10日号のインタビューで、今季、彼が湘南残留の決断を下した想いを、次のように話していた。
――このオフに浦和からのオファーがあったものの、湘南残留を選びました。今となっては、その判断は正解だったと感じていますか?
「正直言って、どの選択も正解だったと思います。そのなかで、僕は湘南でこそより成長できると思ったから残りました。それにこの昇格と降格を経験してきた選手とチョウさんともう一度、J1で戦いたい想いも強かった。ただ、『湘南が好きだから残った』というのとは、ちょっと違う。サッカー選手として、成長できるかどうかを考えての判断でした」
「成長」を最優先しての決断だったと言う。ただ、深読みしすぎ……かもしれないが、「もう一度」と強調しているところに、今季に懸けていた想いが滲み出る。もしかすると、彼のなかで、「この1年で」という意気込みが相当に強かったのかもしれない。一方で、欧州挑戦への想いも語っている。
――遠藤選手が見つめている先は?
「個人としてはヨーロッパでプレーしたい想いがあるから、ドイツやプレミアリーグの試合も観ています。ただA代表でもリオ五輪代表でも、僕は、まずアジアの壁を越えないといけない(注・自身が臨んだ予選で敗れ、U-20ワールドカップ出場を2大会連続で逃している)。(フェイエノールトなどで活躍した湘南の同僚である)アンドレ・バイアも『世界を目指せ』という話をしてくれています。でも、すぐに行くわけではありませんからね。目の前の試合であり、代表の活動であり、一つひとつを大事にしていきたいです」
湘南からの欧州トップリーグ移籍が実現すれば、ペルージャに移籍した中田英寿以来となる。来夏にリオデジャネイロ五輪が控えており、最近の傾向である“五輪前後の欧州挑戦”も狙える。ただし守備的なタレントで、しかも国際的な大会(アンダー世代のワールドカップなど)での実績も乏しいだけに、オファーが届くかどうかは微妙だ。ふたりの子どもがまだ幼いことも少なからず影響するだろう。
そういった実情から、移籍をする可能性が高いが、ただし残留を決断しても、それは“湘南経由世界行”の布石と見ていい。遠藤はリオ五輪予選が始まる前の12月中にも答を出すと思われていた。そして――クリスマス前の12月23日、湘南から浦和への完全移籍が発表されたのだ。
――このオフに浦和からのオファーがあったものの、湘南残留を選びました。今となっては、その判断は正解だったと感じていますか?
「正直言って、どの選択も正解だったと思います。そのなかで、僕は湘南でこそより成長できると思ったから残りました。それにこの昇格と降格を経験してきた選手とチョウさんともう一度、J1で戦いたい想いも強かった。ただ、『湘南が好きだから残った』というのとは、ちょっと違う。サッカー選手として、成長できるかどうかを考えての判断でした」
「成長」を最優先しての決断だったと言う。ただ、深読みしすぎ……かもしれないが、「もう一度」と強調しているところに、今季に懸けていた想いが滲み出る。もしかすると、彼のなかで、「この1年で」という意気込みが相当に強かったのかもしれない。一方で、欧州挑戦への想いも語っている。
――遠藤選手が見つめている先は?
「個人としてはヨーロッパでプレーしたい想いがあるから、ドイツやプレミアリーグの試合も観ています。ただA代表でもリオ五輪代表でも、僕は、まずアジアの壁を越えないといけない(注・自身が臨んだ予選で敗れ、U-20ワールドカップ出場を2大会連続で逃している)。(フェイエノールトなどで活躍した湘南の同僚である)アンドレ・バイアも『世界を目指せ』という話をしてくれています。でも、すぐに行くわけではありませんからね。目の前の試合であり、代表の活動であり、一つひとつを大事にしていきたいです」
湘南からの欧州トップリーグ移籍が実現すれば、ペルージャに移籍した中田英寿以来となる。来夏にリオデジャネイロ五輪が控えており、最近の傾向である“五輪前後の欧州挑戦”も狙える。ただし守備的なタレントで、しかも国際的な大会(アンダー世代のワールドカップなど)での実績も乏しいだけに、オファーが届くかどうかは微妙だ。ふたりの子どもがまだ幼いことも少なからず影響するだろう。
そういった実情から、移籍をする可能性が高いが、ただし残留を決断しても、それは“湘南経由世界行”の布石と見ていい。遠藤はリオ五輪予選が始まる前の12月中にも答を出すと思われていた。そして――クリスマス前の12月23日、湘南から浦和への完全移籍が発表されたのだ。