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プロになる、難関国立大で学ぶ。「サッカーができるのは30歳過ぎくらいまで」。藤枝東のCB兼FWの植野悠斗が描く将来のビジョン

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2023年03月31日

マネジメントに興味。「経済学を学んでいきたい」

 さらに植野がこだわったのは難関国立大への一般受験だった。

「上に行けば行くほど、学ぶ学問の質や幅も増えていくと思います。より上のレベルの大学に行きたいですし、その質と幅に適応するためにも、今は幅広い科目を勉強しておきたい。そう考えた時に、私立大だと受験科目が少なかったり、面接や小論文などになるので、きちんと5科目が必要な国立大の一般受験のほうがいいのです。もちろん不合格になるリスクもあるわけですが、人生は一度きりなので、リスクを背負ってでも挑戦したいと思っています」

 しっかりと将来のビジョンを見据えている植野の話を聞くと、この文武両道はかなり深い自問自答を繰り返したうえでの考えであることが分かる。

「僕は将来、経済学を学んでいきたいし、マネジメントに興味があるんです。サッカーも経営もチームを統率する大事さだったり、仲間と協力してミッションを成し遂げていったり、組織を良い方向に向かうマネジメントをすることは、サッカーに通ずることが多いんです。

 それに目標があれば、きついことでもできる。きついことだからこそ、チャレンジしがいがありますし、そこで得た経験は将来に大きなプラスになることは間違いないと思っているので、できなかったらどうしようではなく、結果が出るまでやることを考えています」
 
 今、植野は二兎を追っている。だが、これは『あれも、これも』という欲張りな考えではなく、どちらも実現させるために、考えながら工夫したり努力したりすることが、自分にとって将来の大きなプラスになる、リンクする部分がたくさんあると分かっているからこそ、本気で目標に設定している。

「将来も学びながらサッカーをしたいと思っているのに、高校の環境でできなかったら、将来、できるはずがないんです」

 188センチのハイインテリジェンスプレーヤーは、強く、堅い意志と、将来への大きな希望を胸に、チャレンジャーとして未来を切り開こうとしている。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
 
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