決定的な得点機会阻止に見えたが…
アウェーでも打ち合いを挑んできたN相模原の攻勢、そして雨が降りしきるコンディションにも気を遣い、大宮Vはやや受け身に回された。
大宮Vの数字を昨季と比べると、1試合あたりの得点数は対前年比で5割以上増(20試合で17得点→10試合で14得点)、失点数は6割弱(20試合で31失点→10試合で9失点)に抑えられている。
昨季はブロックを敷いた守備からの堅守速攻をベースにしていたが、今季は前目からプレッシャーをかけている。その効用を、なでしこジャパンでも長くプレーした有吉は解き明かす。
「サンフレッチェ広島レジーナ戦(第10節、5-0で勝利)のように、相手陣内でボールを奪って、そのまま攻撃することで得点につながる部分が、本当に多い。そこは意識してやっていますし、それが、そういう数字、結果につながってきている」
大宮Vの数字を昨季と比べると、1試合あたりの得点数は対前年比で5割以上増(20試合で17得点→10試合で14得点)、失点数は6割弱(20試合で31失点→10試合で9失点)に抑えられている。
昨季はブロックを敷いた守備からの堅守速攻をベースにしていたが、今季は前目からプレッシャーをかけている。その効用を、なでしこジャパンでも長くプレーした有吉は解き明かす。
「サンフレッチェ広島レジーナ戦(第10節、5-0で勝利)のように、相手陣内でボールを奪って、そのまま攻撃することで得点につながる部分が、本当に多い。そこは意識してやっていますし、それが、そういう数字、結果につながってきている」
N相模原ペースのなかでも、有吉ら最終ラインとGKの望月ありさが踏ん張って得点を許さず、中盤から前の選手も安易な後退はしなかった。「今までなら下がってブロックを作って守備をしていた。最後までチャレンジはできていた」と有吉。前で戦う、今季のスタイルを堅持し、ハーフタイムまで持ちこたえる。
後半開始直後もゴールを脅かされながら、粘り強く対応し、チャンスの数を徐々に増やしていった。そして、83分、自陣で相手のパスをさらった仲田歩夢が、スペースへ走りこんだ井上綾香へ決定的なパスを通した。
高いポジションをとっていたN相模原のGK久野は「戻っても間に合わない。前に出て、身体にあてるしかない」と井上へのチャレンジを選択したが、ワンテンポ先に井上がシュートを放つ。そこがペナルティエリア外であることを忘れたわけではなかったが、頭上を抜こうとするボールへ、久野は反射的に手を伸ばしてしまった。
キルスティ・ダウル主審は、ファールの笛を吹いた。筆者には決定的な得点機会阻止に見えたが、イングランドの女子スーパーリーグで笛を吹き、審判交流プログラムで来日しているレフェリーが提示したカードは、赤ではなく、黄色だった。
後半開始直後もゴールを脅かされながら、粘り強く対応し、チャンスの数を徐々に増やしていった。そして、83分、自陣で相手のパスをさらった仲田歩夢が、スペースへ走りこんだ井上綾香へ決定的なパスを通した。
高いポジションをとっていたN相模原のGK久野は「戻っても間に合わない。前に出て、身体にあてるしかない」と井上へのチャレンジを選択したが、ワンテンポ先に井上がシュートを放つ。そこがペナルティエリア外であることを忘れたわけではなかったが、頭上を抜こうとするボールへ、久野は反射的に手を伸ばしてしまった。
キルスティ・ダウル主審は、ファールの笛を吹いた。筆者には決定的な得点機会阻止に見えたが、イングランドの女子スーパーリーグで笛を吹き、審判交流プログラムで来日しているレフェリーが提示したカードは、赤ではなく、黄色だった。