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【浦和】「ボランチ柏木陽介」の功と罪。「集中が切れていた」と遠藤保仁から厳しく指摘される

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2015年11月29日

「勝負弱さはあったと思う」と柏木。加えて、9試合連続失点と守備が安定せず。

終盤は前線にポジションを移した遠藤。FKをパトリックにつなぎ相手の息の根を止めた3点目について、「浦和は集中が切れていた」と指摘した。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 また後半開始直後の47分、G大阪の先制点は、那須から森脇へのパスをインターセプトされて決められた。そのミスパスが致命傷を招いたわけだが、今野の飛び出してきたスペースをカバーし切れなかったのが柏木だった。
 
 浦和の3-4-2-1システムは、3バックの誰かが前に出た際、最終ラインにボランチ(阿部)が加わり補完することで成り立つ。昨季途中までボランチのレギュラーを務めた鈴木も、そのCBを兼任する“ミシャ流ボランチ”の役割をシステマチックにこなしていた。
 
 ただ、今回の先制点の時のように、常に阿部が戻り切れるわけではない。柏木がスペースを埋めたほうが効率の良いケースもある。
 
 シーズン終盤の浦和は、攻撃の迫力が増した一方、その「阿部が戻れない時の守備」など、いくつかの課題が改善されないまま失点を重ねた。バイタルエリアがフワッとがら空きになり突かれる――という展開が目についた。9月19日の第2ステージ11節・清水戦から今回のG大阪戦まで、9試合連続失点中である。その守備では頂点には立てないという現実を突き付けられた。
 
「良いサッカーができていて、ヒガシ(東口)が当たっていたなと思う。ただ後半の終盤、逆にチャンスを作れたので、そこで決め切れない勝負弱さはあった気がする」
 
 G大阪戦後、柏木は声を振り絞るように、そう振り返った。
 
「(G大阪の2点目は)アクシデント的な、みんなの気が緩んだ瞬間にやられてしまった。普段入らないようなシュートが入って、逆にこっちは普段入るシュートが入らない。そういう部分で、持っている、持っていないという差は出たと思う」
 
 そして、彼は唇を噛み締め悔しそうに言った。
 
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