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三笘薫のように――慶應進学の塩貝健人が描くビジョン。文武両道を続け、選手としても、大学生としても土台を固めて次のステージに挑む

カテゴリ:大学

安藤隆人

2023年03月03日

「サッカーのために勉強もきちんとやる」

 この大会にかける塩貝の思いは非常に強い。その中にはこれから始まる大学生活への希望だけではなく、強烈な危機感に加え、明確な4年間のビジョンがあった。

「僕が進む慶應義塾大は今年から関東大学リーグ3部なので、このようなトップレベルを入学前に体感できることは非常に貴重。1年目からチームを引っ張るつもりでやりたいし、自分が得た経験を慶応に還元していくくらいの気持ちでいます」

 慶應義塾大は昨年、関東2部リーグで低迷し、今年から発足することになった3部リーグへの降格の憂き目にあった。ここから巻き返すために、自分が入って上昇気流を作りたいという強い決意があった。

「1年ずつカテゴリーを上げていけば、大学3年生の時に1部リーグでプレーできて、プロになるためのアピールの場が増える。だからこそ、2年で1部に上げることを目標にしています」

 その一方で、彼らしい未来予想図があった。
 
「ただ、本分は大学生である以上、1、2年生ではきちんと勉強したい。2年生の段階で単位をある程度取ることができれば、3、4年生でサッカーにもっと没頭できる。その3、4年生の2年間が僕の中で勝負の時だと思っています。もちろん1、2年生では勉強優先というわけではなく、勉強の時間以外は全てサッカーに注ぐつもりです。勉強のためにサッカーを疎かにすることはありません。むしろサッカーのために勉強もきちんとやるという意識です」

 文武両道を続け、サッカー選手としても、大学生としても、きちんと土台を作ってから次のステージに挑む。プレー面と同じで、オフ・ザ・ピッチでも、猪突猛進な部分と冷静な部分を兼ね揃え、魅力的なギャップを持っている。

「三笘薫選手のように大学でサッカー的にも人間的にも成長したいし、しっかりと大学を卒業して、海外でやっていく選手になりたい。そのためには慶應義塾大が強くならないといけないので、個人としてもチームとしても這い上がっていきたいと思っています」

 これからも多くのJクラブが塩貝の動向を追い続けるだろう。その視線を感じながらも、自分が信じた道を歩いていく。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

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