「ヤス、お前は1日で帰って来ても凄い、俺はお前の決断を認める」と声を掛けた恩師
カズは15歳でブラジルへ、僕は18歳で高校を卒業してブラジルへ旅立った。その決断はひとつを決め、ひとつを断つ(諦める)ことであり、僕であれば大学サッカーを選ばずにブラジルサッカー留学に決めた。
その時、僕の恩師で静岡学園の柔道部の監督をやっていた野田昭一先生は、僕に「ヤス、お前は1日で帰って来ても凄い、俺はお前の決断を認める」と顔色の悪い出発当日、静岡駅で声を掛けてくれた。
そしてカズは「ダメだったら寿司屋の修行で戻ってくるしかない」と昨年、永眠してしまった僕ら兄弟の育ての親、納谷義郎叔父さんから言われてブラジルの道に進んだ。
今回のカズの選んだ欧州へのチャレンジは簡単ではない。
僕が貰った恩師からの言葉をそのままカズへ送りたい。「カズ、お前は1日で帰って来ても凄い、俺はお前の決断を認める」。
この言葉は入れなかったが、26日、誕生日のメッセージをLINEで送った。既読になったが返信は来ない。
それどころでなくボールを追いかけているのであろう。寂しいような嬉しいような…
JFLも3月に入り、12日に開幕する。我々鈴鹿ポイントゲッターズも26日カズの56歳の誕生日の日にトレーニングマッチを行ない本番に備えて一致団結している。
カズも気にしてくれているであろう。
良い報告ができるよう、ともに歩んだサッカー道に恥じることなく精進していきたい。
「カズ 誕生日おめでとう! 56歳も現役を思う存分愉しんで下さい」
2023年2月28日
三浦泰年