「ドグの存在は大きい。前線の3人は上手く“化学反応”を起こしている」(ミキッチ)

ドウグラスがターゲットマンとして入ったことで、周囲の選手も活き、相乗効果が生まれた。開幕前に懸念材料と囁かれたシャドーは、いまや大きな強みだ。 写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
見逃してはいけないのは、バランサーの柴﨑とはまた違った形で、ドウグラスが前線3人のプレーに厚みをもたらしている点だ。例えば湘南戦の42分、彼は記録には残らない“アシスト”も決めている。左サイドからのクロスを佐藤がファーで仕留めた場面だが、当初エースはニアに入るつもりだったという。
しかし、「良い形でドグ(ドウグラス)が中に入ってきてくれたから、それを活かして自分がディフェンスの背後(ファー)に回った」(佐藤)。相手を引き付け、スペースを作る動きがゴールを呼び込んだのだ。
今季記録した8アシストのうち、6本をドウグラスのゴールで挙げているミキッチは、ドウグラスがシャドーに入る効果をこう分析する。
「相手がヒサ(佐藤)へのボールを警戒するようになって、今年は攻撃のバリエーションを模索し続けてきた。やっぱり、ドグの存在は大きい。ヘディングが強く、より明確にターゲットになれる選手がいて、さらにコウセイ、ヒサと今年は個の特長がたくさんある。彼らはみんな違う動きをできるから、相手は的を絞り切れない。上手く“化学反応”を起こしたんだ」
髙萩洋次郎、石原直樹の主力がチームを去り、懸念材料に挙がっていたシャドーは、ドウグラスの加入で逆に“強み”へと昇華された。それも、チーム全員の連係があってこそ。おそらくドウグラスもそれを理解しているからこそ、ゴールのことを訊かれるたびに「自分ひとりではなにもできない」「仲間のおかげ。彼らに感謝したい」と答えるのだろう。
「もし、今年広島に来てなかったら、(2度の)ハットトリックはなかった。本当に、良いタイミングで、良い場所に来られた。でも目標は優勝だから、絶対にチャンピオンシップを制したい」
クラブの歴史に名を刻んだドウグラスが見据える次なる“勲章”は、自身初のトップリーグ優勝、すなわち年間優勝だ。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
しかし、「良い形でドグ(ドウグラス)が中に入ってきてくれたから、それを活かして自分がディフェンスの背後(ファー)に回った」(佐藤)。相手を引き付け、スペースを作る動きがゴールを呼び込んだのだ。
今季記録した8アシストのうち、6本をドウグラスのゴールで挙げているミキッチは、ドウグラスがシャドーに入る効果をこう分析する。
「相手がヒサ(佐藤)へのボールを警戒するようになって、今年は攻撃のバリエーションを模索し続けてきた。やっぱり、ドグの存在は大きい。ヘディングが強く、より明確にターゲットになれる選手がいて、さらにコウセイ、ヒサと今年は個の特長がたくさんある。彼らはみんな違う動きをできるから、相手は的を絞り切れない。上手く“化学反応”を起こしたんだ」
髙萩洋次郎、石原直樹の主力がチームを去り、懸念材料に挙がっていたシャドーは、ドウグラスの加入で逆に“強み”へと昇華された。それも、チーム全員の連係があってこそ。おそらくドウグラスもそれを理解しているからこそ、ゴールのことを訊かれるたびに「自分ひとりではなにもできない」「仲間のおかげ。彼らに感謝したい」と答えるのだろう。
「もし、今年広島に来てなかったら、(2度の)ハットトリックはなかった。本当に、良いタイミングで、良い場所に来られた。でも目標は優勝だから、絶対にチャンピオンシップを制したい」
クラブの歴史に名を刻んだドウグラスが見据える次なる“勲章”は、自身初のトップリーグ優勝、すなわち年間優勝だ。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)