ペトロヴィッチ監督が「200ゴール目指せる」。本人は「300ゴールが目標」。
長年、ともにチームを支えてきた森﨑和は、「ストライカーは点を取れないとどうしても気落ちてしまうところがある。でも、ヒサ(佐藤)を見ていると、ネガティブな雰囲気は一切ない。こういった大一番で決めるのは、さすがのひと言。持っているという言葉で片付けるのは失礼かな、と」と称える。
佐藤のゴールをスタンドで見守っていた中山氏も、「寿人は、常に相手の嫌なところにポジションを取っている。ゴールの場面も、相手の視野に一度入ってから抜けて仕留めたもの。クロスもドンピシャだし、普段の練習から培っているものが出たと思う」と、メモリアルゴールを分析した。
勝利につながり、なおかつ多くの人たちが待つホームスタジアムでの達成。これ以上ないシチュエーションと思えるが、ただ、そこで満足しないところがいかにも佐藤らしい。「できれば(利き足の)左足で決めたかった」と悔やみ、一気に新記録達成を果たせなかったことについては「158(点目に)に行けなかったのは、自分の力が足りないから」と冷静に分析する。
人間は“欲張り”な存在だ。観る者、そして我々メディアも記録が達成されれば、ついその次を求めてしまう。しかし、それは佐藤本人も同じようだ。「ゴールは決めた瞬間に過去のもの。そこから上積みしなければ次のゴールは奪えない」。そう言って彼は、恩師のペトロヴィッチ監督(現・浦和監督)が雑誌を通して「200ゴールを目指せる」とメッセージをもらったことに触れた。
「ミシャが200ゴールと言ってくれているので、もちろんそこを目指したいし、個人としてはプロ通算300ゴールも目標にしている。決して不可能な数字ではないと思うので」
希代のストライカーは、ゴールの味は決して薄れない、と語る。そして、「この素晴らしい仲間たちと、ひとつでも多くのゴール、多くのタイトルを獲りたい」という想いが、また佐藤を突き動かす。まずは、目の前のチャンピオンシップに集中するつもりだが、その先にはしっかり、来季開幕戦での「ゴン超え」を見据えていた。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
佐藤のゴールをスタンドで見守っていた中山氏も、「寿人は、常に相手の嫌なところにポジションを取っている。ゴールの場面も、相手の視野に一度入ってから抜けて仕留めたもの。クロスもドンピシャだし、普段の練習から培っているものが出たと思う」と、メモリアルゴールを分析した。
勝利につながり、なおかつ多くの人たちが待つホームスタジアムでの達成。これ以上ないシチュエーションと思えるが、ただ、そこで満足しないところがいかにも佐藤らしい。「できれば(利き足の)左足で決めたかった」と悔やみ、一気に新記録達成を果たせなかったことについては「158(点目に)に行けなかったのは、自分の力が足りないから」と冷静に分析する。
人間は“欲張り”な存在だ。観る者、そして我々メディアも記録が達成されれば、ついその次を求めてしまう。しかし、それは佐藤本人も同じようだ。「ゴールは決めた瞬間に過去のもの。そこから上積みしなければ次のゴールは奪えない」。そう言って彼は、恩師のペトロヴィッチ監督(現・浦和監督)が雑誌を通して「200ゴールを目指せる」とメッセージをもらったことに触れた。
「ミシャが200ゴールと言ってくれているので、もちろんそこを目指したいし、個人としてはプロ通算300ゴールも目標にしている。決して不可能な数字ではないと思うので」
希代のストライカーは、ゴールの味は決して薄れない、と語る。そして、「この素晴らしい仲間たちと、ひとつでも多くのゴール、多くのタイトルを獲りたい」という想いが、また佐藤を突き動かす。まずは、目の前のチャンピオンシップに集中するつもりだが、その先にはしっかり、来季開幕戦での「ゴン超え」を見据えていた。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)