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移籍先を模索も、思いも寄らぬ提案が――ヴェルディ育ちの小林裕紀が町田で新たな道を歩む「現役時代の自分を指導者として超えたい」

カテゴリ:Jリーグ

海江田哲朗

2023年02月15日

元プロの看板も「現場ではまるで通用しません」

小林裕紀(こばやし・ゆうき)1988年10月18日生まれ、神奈川県出身。東京Vのアカデミー出身で、明治大を卒業後の2011年、磐田に加入。以後は新潟、名古屋、大分で活躍した元MF。昨季限りで12年間のプロ生活に幕を下ろし、今季から町田ユースのコーチに就任した。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

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 菅澤ADとの師弟関係は形を変えて続く。独自の指導理論を持ち、コーチ業に関してはめっぽう厳しい人だから、さぞかし鍛えられるに違いない。

 2月1日、町田ユースのコーチ就任が発表され、現場に出るようになってからまだ日が浅い。それでもすでに課題を山ほど持ち帰ることの繰り返しだそうだ。

「新しく入ったコーチに対して選手たちは構えているところがあり、彼らとどうやってコミュニケーションを取るのか探り探りです。経験のあるコーチの言葉遣いや接し方、練習のアプローチなどすべてが勉強になります。

 自分で言うのもアレですけれど、選手としての僕はロジカルなタイプで周りがちゃんと見えてますという感じでやらせてもらっていたんですが、指導者の立場になると全然違う。周りが見えてないうえに、選手のことも把握できていない。マーカーを渡されても、グリッド作りがろくにできない。まったくひどいもんだなと痛感しました。元プロ選手の看板を引っ提げていったところで、現場ではまるで通用しません」と苦笑する。
 
 そうして、新たな道に分け入った小林コーチはどのような指導者像を思い描くのだろう。

「プロではタイトルと無縁で、決して華々しい戦績ではありませんでしたが、小さい頃は身体が小さくてフィジカル的に特筆すべきものがなく、チームの中心選手ではなかった自分が10年以上よくやったという思いもあります。

 ここからは現役時代の自分を指導者として超えたい。まずはしっかり力をつけて選手から認められ、信頼関係を築き、成長につながる何かを手渡せる指導者になること。まだ自分のやり方が定まってなく、まっさらの状態です。お世話になった監督たちから受け取ってきたものを整理し、小林裕紀はこういうサッカーを志向し、そこからこんな選手が出てくるんだと示せるように、自分なりのスタイルを確立していきたいと考えています」

 特別な選手ではなかったという自己分析は、指導する側になればアドバンテージになろう。今後、町田からどのような選手を輩出していくか、その仕事ぶりに注目していきたい。

取材・文●海江田哲朗(フリーライター)

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