右足首を痛めたが、大事には至らない模様
そういった頭抜けたタレントがS・ランスにはいないのが現実。伊東自身も不運なことに、53分に登場したパリSGのベラッティに削られ、右足首を痛めてしまう。結果的にベラッティは一発退場。味方を数的優位に立たせることには成功したが、怪我の状態が芳しくなく、83分に交代。チームが試合終了間際に意表を突くカウンターで1-1に追いつくところを見届けると、足を引きずりながらバスで帰路に着いたという。
「現状では打撲と見られており、内出血はあるが、自分で歩ける。30日により詳しい検査を行なう」とクラブ関係者が説明しており、大事には至らない模様だが、調子が上がっている時のアクシデントだけに気がかりだ。
ただ、こうした不安要素はあるにしても、伊東がW杯を経て着実に進化を遂げつつあるのは間違いない。対面に位置した相手ベルナトを何度も突破し、チャンスを創出。後半になるとベルナトはほぼマンツーマンで伊東を徹底マーク。さらにベラッティもあれだけハードなタックルを仕掛けてくるのだから「要注意人物」と位置づけられたのは確かだ。
リーグで首位に立つパリSGからそこまでリスペクトされるのは高い能力と存在感を備えている証拠。彼自身、もっと自信を持っていいはずだ。
さらに言うと、この日の伊東は単に右サイドを打開するだけでなく、中に絞ってビルドアップに参加したり、パスでチャンスを作ったりと、幅広い攻撃能力を示してくれた。それもW杯で複数ポジションに取り組んだ成果かもしれない。
「現状では打撲と見られており、内出血はあるが、自分で歩ける。30日により詳しい検査を行なう」とクラブ関係者が説明しており、大事には至らない模様だが、調子が上がっている時のアクシデントだけに気がかりだ。
ただ、こうした不安要素はあるにしても、伊東がW杯を経て着実に進化を遂げつつあるのは間違いない。対面に位置した相手ベルナトを何度も突破し、チャンスを創出。後半になるとベルナトはほぼマンツーマンで伊東を徹底マーク。さらにベラッティもあれだけハードなタックルを仕掛けてくるのだから「要注意人物」と位置づけられたのは確かだ。
リーグで首位に立つパリSGからそこまでリスペクトされるのは高い能力と存在感を備えている証拠。彼自身、もっと自信を持っていいはずだ。
さらに言うと、この日の伊東は単に右サイドを打開するだけでなく、中に絞ってビルドアップに参加したり、パスでチャンスを作ったりと、幅広い攻撃能力を示してくれた。それもW杯で複数ポジションに取り組んだ成果かもしれない。
3月には30歳の大台を迎えるが、縦の推進力だけに頼らない臨機応援さや柔軟性をより体現できるようになれば、伊東は代表に新たなエッセンスをもたらすことも可能だろう。33歳で迎える2026年北中米W杯も十分チャンスがあると言っていい。
「(世界との差を埋めるためには)個人個人の成長というか、余裕を持ってプレーするのが重要かなと思います。選手の一人ひとりがプレッシャーに来られたとしても、そこをひとつ剥がせるクオリティだったり、メンタリティを持ってやらないといけない」と本人もクロアチア戦後に課題を口にしていたが、それを身につけ、より高いレベルのクラブで日常を過ごせるようになれば、先々は明るい。そんな手応えを掴んだパリSG戦だったのではないだろうか。
その一挙手一投足をスタンドで見た森保監督は一体、どんな感想を抱いたのか。ぜひとも聞いてみたいものである。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
【動画】伊東純也が相手の退場を誘発!パリSG対S・ランス戦ハイライト
「(世界との差を埋めるためには)個人個人の成長というか、余裕を持ってプレーするのが重要かなと思います。選手の一人ひとりがプレッシャーに来られたとしても、そこをひとつ剥がせるクオリティだったり、メンタリティを持ってやらないといけない」と本人もクロアチア戦後に課題を口にしていたが、それを身につけ、より高いレベルのクラブで日常を過ごせるようになれば、先々は明るい。そんな手応えを掴んだパリSG戦だったのではないだろうか。
その一挙手一投足をスタンドで見た森保監督は一体、どんな感想を抱いたのか。ぜひとも聞いてみたいものである。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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