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金田喜稔がカンボジア戦を斬る! 柏木に救われた日本。ハリルホジッチ監督はアジアの戦いを把握し切れていない

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェスト編集部

2015年11月18日

2016年はヨーロッパやアフリカ、南米とのマッチメークが必須。

ハリルホジッチ監督は、サイド攻撃のバリエーションを増やすなど、目指すべきサッカーができなかった時の対処法を選手たちにすり込んでもらいたい。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 日本は、アジアでは守りを固める相手を崩す側だが、世界に出れば一転して相手にポゼッションされる展開に変わる。ある意味で、非常に難しい立場だ。相手の状況を見ながらゲームマネジメントを変えていく「柔軟さ」は、個人ではなく、チーム全体で共有しなければいけない。
 
 今すべきは、自分たちが目指すサッカーができなかった時の共通理解を深めること。例えば、中央を固める相手にサイド攻撃を仕掛けるにしても、その方法はオーバーラップだけではない。チリやメキシコがやっているように、走って追い越して、ペナルティエリアの中で起点を作る、あるいはパスの本数を増やしながらしつこくサイドを攻めるなど、バリエーションが求められる。前線にターゲットとなれる選手がいない状況ならばなおさらだ。
 
 また、ロシア・ワールドカップを見据えるなら、強豪国とのマッチメークも必須だ。率直に言って、アジア2次予選は強化にはならない。ヨーロッパやアフリカ、南米の代表チームといった強者と対峙してこそ、選手の真価は見えるもの。11月シリーズで存在感を示した柏木や金崎も、そういった相手に通用する姿を見せて真の「戦力」だ。日本代表が現状に満足しているとは思わないが、このままではまた本番(ワールドカップ)で同じ過ちを繰り返してしまうリスクは膨らんでいってしまう。
 
 今後、強豪国とのアウェーマッチは必須。例えばEURO2016の出場権を逃したオランダあたりは格好のターゲットではないだろうか。
 
 また、「高さ対策」についても考えないといけないだろう。ザッケローニ前監督は前線のパワープレーは採り入れなかったが、対世界を考えたうえでは備えておくに越したことはない。ある程度結果を残してきた選手にチャンスを与えて強化するのも、監督の仕事。ハーフナーや豊田あたりは使い切れないとしても招集すべきだし、そうでなければプレーする側もストレスが溜まってしまう。2016年はハリルホジッチ監督にあらゆる意味での“マネジメント”を追求してもらいたい。

32年ぶりのユーロ予選敗退となったオランダは、強豪国とのアウェーマッチという観点で、格好のターゲットだろう。 (C)Getty Images

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