翌日には大阪に移動し、新入団記者会見に出席
迎えた2年次。より怖い選手になるべく、ゲームメイクに加えてゴールへのこだわりを誰よりも持つようになった。そうした積み重ねは冬の選手権で発揮される。
初戦で帝京長岡に2-3で敗れたが、「負けた悔しさもあったけど、ゴール前でのチャンスメイクや決定機に関わる回数が増えた」という手応えを得て、1年次の苦い思い出を払拭。キャプテンとなった今季は先頭に立って仲間を鼓舞しながら、精神的に逞しさが増して、より頼れる選手に成長を遂げた。
チームを背負う責任を感じながら自分を磨き、最後となる選手権の舞台に辿り着いた大迫。初戦となった山梨学院との2回戦(3-2)からギアを上げ、ボランチの位置で正確な左足を武器に多くのチャンスを演出する。
会場がざわつくようなパスは一度や二度ではない。ピッチを俯瞰し、誰も見ていないような場所にボールを入れて周囲を驚かせた。日大藤沢(1-1/5PK3)との3回戦ではCKからゴールをアシスト。そして、最大のハイライトは準々決勝だった。
前回王者・青森山田との大一番。前半の終盤に先制点を許したが、後半に大迫が魅せる。16分、GK広川豪琉(3年)が前方にボールを蹴ろうとすると、とっさの判断で大迫はスルスルとペナルティエリア内に降りてボールを要求する。そこから前に運ぶと、エリアを少し超えたあたりから一気に前線へロングフィードを送る。中学時代からの盟友・福田が競り勝つと、最後はFW西丸道人(2年)がネットを揺らした。
大迫のロングフィードから生まれた値千金の同点ゴール。前述の通り、実は中学時代によくトライしていた形だった。「今、考えれば本当に中学時代はサッカーを知らなかった」と本人は振り返ったが、今回は異なる。全体を見て適切なプレーを選んだことに意味がある。高校3年間の成長が詰まっていたからだ。
勢いそのままに、直後に決勝点を奪った神村学園は逆転勝利で王者を撃破。試合終了のホイッスルが鳴ると、大迫は誰よりも喜びを噛み締めた。
初戦で帝京長岡に2-3で敗れたが、「負けた悔しさもあったけど、ゴール前でのチャンスメイクや決定機に関わる回数が増えた」という手応えを得て、1年次の苦い思い出を払拭。キャプテンとなった今季は先頭に立って仲間を鼓舞しながら、精神的に逞しさが増して、より頼れる選手に成長を遂げた。
チームを背負う責任を感じながら自分を磨き、最後となる選手権の舞台に辿り着いた大迫。初戦となった山梨学院との2回戦(3-2)からギアを上げ、ボランチの位置で正確な左足を武器に多くのチャンスを演出する。
会場がざわつくようなパスは一度や二度ではない。ピッチを俯瞰し、誰も見ていないような場所にボールを入れて周囲を驚かせた。日大藤沢(1-1/5PK3)との3回戦ではCKからゴールをアシスト。そして、最大のハイライトは準々決勝だった。
前回王者・青森山田との大一番。前半の終盤に先制点を許したが、後半に大迫が魅せる。16分、GK広川豪琉(3年)が前方にボールを蹴ろうとすると、とっさの判断で大迫はスルスルとペナルティエリア内に降りてボールを要求する。そこから前に運ぶと、エリアを少し超えたあたりから一気に前線へロングフィードを送る。中学時代からの盟友・福田が競り勝つと、最後はFW西丸道人(2年)がネットを揺らした。
大迫のロングフィードから生まれた値千金の同点ゴール。前述の通り、実は中学時代によくトライしていた形だった。「今、考えれば本当に中学時代はサッカーを知らなかった」と本人は振り返ったが、今回は異なる。全体を見て適切なプレーを選んだことに意味がある。高校3年間の成長が詰まっていたからだ。
勢いそのままに、直後に決勝点を奪った神村学園は逆転勝利で王者を撃破。試合終了のホイッスルが鳴ると、大迫は誰よりも喜びを噛み締めた。
成長を示した準々決勝を経て、迎えた岡山学芸館との準決勝。憧れの国立のピッチに立ち、大迫は楽しそうにプレーしていた。一時は逆転となる直接FK弾を決めて2-1にすると、とびっきりの笑顔を披露。スタンドに向かって走り出し、胸を叩いて吠えた。
最終的に同点に追いつかれ、惜しくもPK戦で敗れた。だが、高校サッカーに後悔はない。
「最高の仲間と出会えたし、最高の先生たちにも出会えた。本当に自分の周りには素晴らしい人ばかり。神村学園でプレーした6年間はすごく楽しかった」
翌日には大阪に移動して、新入団記者会見に出席する大迫の姿があった。「自分にはもう時間がない。1か月後にはJリーグが開幕している。メンバーに入っていく気持ちしかないので、そこに向けてまたやっていく」と準決勝後に話していた通り、気持ちは次に向かっている。
神村学園で過ごした6年間を胸に刻み、若きレフティは新たな目標に向かって走り出す。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
【動画】自慢の左足が炸裂! 大迫塁の華麗なフリーキック弾
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最終的に同点に追いつかれ、惜しくもPK戦で敗れた。だが、高校サッカーに後悔はない。
「最高の仲間と出会えたし、最高の先生たちにも出会えた。本当に自分の周りには素晴らしい人ばかり。神村学園でプレーした6年間はすごく楽しかった」
翌日には大阪に移動して、新入団記者会見に出席する大迫の姿があった。「自分にはもう時間がない。1か月後にはJリーグが開幕している。メンバーに入っていく気持ちしかないので、そこに向けてまたやっていく」と準決勝後に話していた通り、気持ちは次に向かっている。
神村学園で過ごした6年間を胸に刻み、若きレフティは新たな目標に向かって走り出す。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
【動画】自慢の左足が炸裂! 大迫塁の華麗なフリーキック弾
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