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「自分は慌てていなかった」仲間のために率先して戦う神村学園キャプテン大迫塁の“俯瞰力”。とっさの判断で同点弾を演出【選手権】

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2023年01月04日

同点弾が決まると、応援席に向かってガッツポーズ

ピッチ内外で圧倒的な存在感。指揮官も今年の神村学園は“大迫のチーム”と厚い信頼を寄せる。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 思い返せば、去年は自分にフォーカスを当てたことで個人の成長が見られた一方で、チームのために戦う気持ちは、今ほど強いとは言えなかった。

 だが、今季はキャプテンを任され、精神的にひと回りもふた回りも成長。自分のことだけにならず、ハードワークを怠らず、仲間のために率先してユニホームを汚すようになった。

 同点ゴールが決まったあと、大迫はピッチ内の選手と喜ぶよりも先に応援席へ。そして、ピッチに立てない仲間たちに向かい、ガッツポーズを掲げて喜びを分かち合った。その理由について、聞かれるとこう答えた。

「3年生で試合に出られていない選手。メンバーに入りたくても入れなかった選手。そんな選手がたくさんいる。その選手たちだって本当は悔しいはずなのに、頑張ってこいと笑顔で言ってくれる。その姿を見たら、やっぱり彼らのためにもっとやらないといけない。だから、応援席に向かった」
 
 今までの大迫であれば、こんな言葉は口にしなかったかもしれない。

 ピッチ内外で圧倒的な存在感を示す大迫のプレーぶりは頼もしさすら感じる。「どこのグラウンドであれ、自分たちのサッカーをするだけ。自信を持って挑みたい」。チームを16年ぶりの4強入りに導いた背番号14は、“国立”の舞台でもいつも通り振る舞う。日本一まであと2勝――。高校最後の目標を果たすべく、準決勝も仲間のために走り続ける。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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