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怒り、苦言、闘争心…優等生を捨て「マラドーナ化」したメッシ。変貌したボスの姿はアルゼンチン中の誇りに【W杯】

カテゴリ:国際大会

エル・パイス紙

2022年12月13日

リケルメから「ここから出て行くんだ。坊やが来るところではない」

カードを連発したマテウ・ラオス主審についても試合後に糾弾した。(C)Getty Images

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 メッシ自身も、前述のPKを蹴り込んだ後、ファン・ハールの前で、ファン・ロマン・リケルメの専売特許だった両耳に手を当てるトッポ・ジージョのゴールパフォーマンスを再現して見せつけた。

 ファン・ハールは、バルサ監督時代にリケルメを冷遇したことで知られる。また試合前日には、前回両チームが対戦した2014年W杯準決勝を引き合いに出して、メッシの代表における重要性について疑問を投げかけていた。

 アルゼンチンにはかつてベテラン選手だけが座ることが許される小さなテーブルがあった。デビュー当初のメッシは、リケルメから、「ここから出て行くんだ。坊やが来るところではない」と締め出されたことがある。年数が経過すると今度は当の本人がその席を陣取る重鎮となっていた。
 
 しかしメッシが若いチームのリーダーに君臨するようになって以来、その悪しき慣習は断ち切られた。今や全選手が、W杯敗退の危機に追い込まれたチームを救ったキャプテンに敬意を抱いている。

 我々ヨーロッパの人間にとってどんなに苦痛なことであっても、ことアルゼンチン国内においては、メッシがボスとして振る舞うことほど代表が支持されることはない。その姿はもはやアルバセテのアイコンと化している。昨年のコパ・アメリカ(アルゼンチンが優勝)を境にアルゼンチンは国を挙げてメッシに全てを託し、10番は悲願のW杯制覇に向けて邁進している。

文●ラモン・ベサ(エル・パイス紙バルセロナ番)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。

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