ミランが今シーズン最高の出来でラツィオに快勝! 途中出場の本田はさらに窮地に…

カテゴリ:メガクラブ

白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

2015年11月02日

「崩しの切り札はチェルチ」という形が定着すれば……。

得意のドリブルはもちろん、オフ・ザ・ボールの動き出しも光ったチェルチ。ミランの攻撃に変化を付け続けた。(C)Getty Images

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 ミランにとっては、間違いなく今シーズン最高のゲームだ。
 
 守備時はウイングも中盤のラインに下げて、4DF+5MFでしっかりブロックを形成。その2ブロックをコンパクトに保ち、しかも極端に下げすぎてないため、ハーフウェーライン付近で何度もボール奪取に成功した。
 
 攻撃はボール奪取後に素早くサイドに展開という形を徹底。そこからチェルチとボナベントゥーラの1対1の仕掛けを中心にしながら、攻め上がったサイドバックとインサイドハーフとのダイレクトプレーを織り交ぜたコンビネーションでも崩せていた。
 
 とりわけチェルチは、得意の縦横自在のドリブルはもちろん、オフ・ザ・ボールの動き出しもいつになく秀逸。ミランの崩しの切り札に君臨し、ラツィオ守備陣にとって脅威となり続けた。
 
 これまでの10試合と比較しても選手の距離間が良く、ミハイロビッチ監督が何よりも重視するハードワークの精神も十分。インテンシティーの高いショートカウンター型のサッカーを機能させた。
 
 4試合連続で終盤投入となった本田は、「時間稼ぎ」、「守備固め」という与えられたタスクをしっかりこなした。92分にはペナルティーエリア手前で直接FKも獲得。自ら蹴ったが、ゴールマウスの枠を外れた。
 
 しかし、「崩しの核はチェルチ」というこの日のスタイルがチーム戦術の基本形となれば、本田がバックアッパーという立ち位置を変えるのは容易ではないだろう。
 
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

本田は身体を張った守備と、キープによる時間稼ぎというタスクを全う。ただ、このままチーム戦術が固まれば、スタメン確保は容易ではない。(C)Getty Images

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