「崩しの切り札はチェルチ」という形が定着すれば……。
ミランにとっては、間違いなく今シーズン最高のゲームだ。
守備時はウイングも中盤のラインに下げて、4DF+5MFでしっかりブロックを形成。その2ブロックをコンパクトに保ち、しかも極端に下げすぎてないため、ハーフウェーライン付近で何度もボール奪取に成功した。
攻撃はボール奪取後に素早くサイドに展開という形を徹底。そこからチェルチとボナベントゥーラの1対1の仕掛けを中心にしながら、攻め上がったサイドバックとインサイドハーフとのダイレクトプレーを織り交ぜたコンビネーションでも崩せていた。
とりわけチェルチは、得意の縦横自在のドリブルはもちろん、オフ・ザ・ボールの動き出しもいつになく秀逸。ミランの崩しの切り札に君臨し、ラツィオ守備陣にとって脅威となり続けた。
これまでの10試合と比較しても選手の距離間が良く、ミハイロビッチ監督が何よりも重視するハードワークの精神も十分。インテンシティーの高いショートカウンター型のサッカーを機能させた。
4試合連続で終盤投入となった本田は、「時間稼ぎ」、「守備固め」という与えられたタスクをしっかりこなした。92分にはペナルティーエリア手前で直接FKも獲得。自ら蹴ったが、ゴールマウスの枠を外れた。
しかし、「崩しの核はチェルチ」というこの日のスタイルがチーム戦術の基本形となれば、本田がバックアッパーという立ち位置を変えるのは容易ではないだろう。
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
守備時はウイングも中盤のラインに下げて、4DF+5MFでしっかりブロックを形成。その2ブロックをコンパクトに保ち、しかも極端に下げすぎてないため、ハーフウェーライン付近で何度もボール奪取に成功した。
攻撃はボール奪取後に素早くサイドに展開という形を徹底。そこからチェルチとボナベントゥーラの1対1の仕掛けを中心にしながら、攻め上がったサイドバックとインサイドハーフとのダイレクトプレーを織り交ぜたコンビネーションでも崩せていた。
とりわけチェルチは、得意の縦横自在のドリブルはもちろん、オフ・ザ・ボールの動き出しもいつになく秀逸。ミランの崩しの切り札に君臨し、ラツィオ守備陣にとって脅威となり続けた。
これまでの10試合と比較しても選手の距離間が良く、ミハイロビッチ監督が何よりも重視するハードワークの精神も十分。インテンシティーの高いショートカウンター型のサッカーを機能させた。
4試合連続で終盤投入となった本田は、「時間稼ぎ」、「守備固め」という与えられたタスクをしっかりこなした。92分にはペナルティーエリア手前で直接FKも獲得。自ら蹴ったが、ゴールマウスの枠を外れた。
しかし、「崩しの核はチェルチ」というこの日のスタイルがチーム戦術の基本形となれば、本田がバックアッパーという立ち位置を変えるのは容易ではないだろう。
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)