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崖っぷちのドイツに現れた救世主。スペイン戦で同点弾の29歳FWはなぜ代表に招集させてこなかったのか【W杯】

カテゴリ:国際大会

中野吉之伴

2022年12月02日

「スペイン戦のゴールは懐疑論や慎重論全てを吹き飛ばした」

 ヘアマン記者はこう続けた。

「そう思うよ。フュルクルクはその資質を持った選手だし、ペナルティエリアで起点となれて、強烈で正確なシュートを打てる。特に重要なのはミュラーやハベルツと違って、ヘディングにも強いという点だよ。ミュラーやハベルツが空中戦に弱いというわけではないよ。彼らにしてもヘディングでの得点は多い。ただフュルクルクは相手DFとぶつかり合いながらもシュートに持ち込める強さがある。ロングボールをあてることもできる。これが大きい。

 ドイツ代表だと左SBダビド・ラウムはオフェンシブなポジショニングを取り、鋭いセンタリングでチャンスメイクをするのが得意な選手。でもそのパスを受けられる選手がゴール前にいないとその武器は生きない。フュルクルクを起用するメリットはここにある。ドイツ全体のオフェンス力をアップさせられる」
 
 それにしても、本格的なCFが渇望されていたのはここ最近の話ではない。そんな重要な存在になれそうなフュルクルクがなぜ代表に招集されてこなかったのか?

「問題はまさにそこだよ。経験不足という点なんだと思う。とくに昨シーズンは2部リーグでプレーしていた選手でしょ。そして今回29歳で初めて代表に招集されるということで、他の代表選手とどこかで一緒にプレーしたことがないんだ。そうなると様々なことにどれだけスムーズに慣れることができるのかという問題だって出てくる」

 今回の代表招集にしても待望論に沸くファンがいる一方で、そうはいっても代表でどこまでできるかは未知数という懐疑論派のファンも相当数いた。それにチーム内における戦術的な規律をすぐに理解して、実践できるかというと簡単なことではない。守備時のプレスのかけ方やポジショニング、プレーの優先順位などいろんな要素があるわけだ。時間だって必要だろう。そう思われていたって不思議ではない。

「ただスペイン戦のゴールはそうした懐疑論や慎重論全てを吹き飛ばしたのではないだろうか。長らく忘れていたゴールを吹き飛ばすかのような豪快な得点シーン。あれこそがストライカーのゴールだ」

 勝負のコスタリカ戦ではスタメン起用の可能性も、ジョーカーとして途中出場の可能性もある。いずれにしてもドイツにとって極めて頼りになる選手が出現したのは間違いない。

取材・文●中野吉之伴

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