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日本代表、スペインにどうすれば勝てる?|ハイプレスは危険。カウンター発動を見極め、“フィーバータイム”の有効活用を【W杯】

カテゴリ:日本代表

河治良幸

2022年12月01日

イメージの共有と決断力

河治氏が推奨するスペイン戦のスタメンとフォーメーション。(C)SOCCER DIGEST

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 2つ目は、カウンターの狙いを明確にすること。ボールの奪いどころにもよるが、スペインはボールをロストした瞬間に即時奪回しようとしてくる。そこはドイツと変わらないが、上手く繋げた時にスペースを見出しやすい。

 効果的なのはボールサイドと反対側の選手が、守備から攻撃に切り替わる瞬間にフリーでボールを受けられるようにしておくことだ。それによりファーストパスを選択するタイムラグがほとんどないので、たとえばミドルレンジのワイドパスを受けて、スムーズにボールを前に運べる。

 そうした状況から縦にボールを運ぶ役として、右に伊東純也、左に三笘薫を置くのが最も有効だが、後半の勝負所でパワーを使う意味でも、スタートは左に久保建英か相馬勇紀を起用して、攻守両面で頑張ってもらう形か。

 ただ、スペインが相手だとボランチの体力的な消耗は大きくなるので、選手交代が戦術だけでなく、疲労を考えたものにならざるを得ないかもしれない。どこかで三笘を投入するのは前提として、5枚の交代カードの使い方を周到に見極めておく必要がある。
 
 3つ目は、90分の中で短いながらボールを持てる時間の使い方だ。スペインがどれだけポゼッションとハイプレスを掲げていても、90分、ハーフコートゲームにはならないだろう。ラ・リーガでも、たとえばビジャレアルなどはバルセロナと対戦する場合、カウンターからの得点も狙うが、90分の中で20分か30分、ボールを握れる“フィーバータイム”の使い方が上手い。

 バルセロナの例に漏れず、スペインも握られる側になった時間の守備は、堅守速攻を掲げるチームほど上手くないというか、自陣でもボールを奪う守備に来たり、バラツキが生じやすいのだ。

 こうした状況で、鎌田や久保を起点に厚みのある攻撃を繰り出して行く。リスク管理は必要だが、スペインはドイツほど、自陣からのロングカウンターを狙ってこないので、必要以上に後ろに人数を確保する必要はない。

 SBの攻め上がりも可能になるが、大外で受けてシンプルにクロスを上げるより、相手SBの内側を突いて、ショートクロスやマイナスクロスを合わせるような形からフィニッシュに持ち込めるはず。スペイン相手に、そうした攻撃を繰り出すにはイメージの共有はもちろん、決断力が問われてくる。

取材・文●河治良幸

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