ドイツは前半同様にハイプレスをかけ続けるが、キミッヒの両脇のスペースを突かれる頻度が増え、徐々に消耗し始めた。間延びした守備は浅野、三笘、南野、堂安といった日本のスピード豊かな攻撃陣の格好の餌食となり、8分間で試合をひっくり返された。
森保監督の積極采配は見事に的中した。しかしそれも前半を1点ビハインドで折り返せたのが最初の勝負の分かれ目だった。劣勢を強いられる中でも、集中力を切らさずに持ちこたえた選手たちの勇敢なプレーはだからこそ賞賛に値する。
さらに指揮官の采配で流れが好転した後半もそのマインドを維持し、守備の強度を上げて、デュエルを制して、ラインを押し上げ、高い位置でのボール奪取からの素早い攻撃に繋げた。
1点ビハインドで折り返せたのが最初の勝負の分かれ目だった
まさにチーム全員でつかんだ勝利だが、その中でも守備陣で目立ったのが板倉だ。ムシアラと対峙することが多く、リスクを負うには難しい状況下で、鋭い出足からのインターセプトでボールを奪い、エリア内での球際の争いでも集中力を持って対応した。
一方、攻撃陣では、後半途中からの出場で5本のシュートを放った浅野が推進力を発揮した。さらにその浅野の裏を狙う動きに呼応し、背後からサポートしながら、機を見てゴール前に飛び出した堂安の働きも出色だった。
分析・文●アレハンドロ・アロージョ(ドリブラブ)
翻訳●下村正幸
一方、攻撃陣では、後半途中からの出場で5本のシュートを放った浅野が推進力を発揮した。さらにその浅野の裏を狙う動きに呼応し、背後からサポートしながら、機を見てゴール前に飛び出した堂安の働きも出色だった。
分析・文●アレハンドロ・アロージョ(ドリブラブ)
翻訳●下村正幸