相手に退場者が出ていなければ勝利できていたか…。
4試合ぶりに勝利を挙げたミラン。とはいえ、手放しで喜べる内容だったとは決して言い難い。
60分間ほどを1人多い状況で戦いながら、パスワークには相変わらず余裕がなく、無理な縦パスによるボールロストが多発。なんとか前線に繋いでも、サポートが少なく、個々の打開を周りが傍観しているようなシーンが幾度となくあった。
この日、攻撃陣でもっともボールに触ったチェルチが右サイドでボールを持っても、チームメイトにはオフ・ザ・ボールの動きで周辺にスペースを作ったり、中央でボールを受けたりする動きが余りに少なかった。
実際、この日のゴールはPKとCKから生まれたもの。流れの中からの得点はゼロだった。サッスオーロに退場者が出ていなければ、勝利できていたかわからない――。そんな内容の試合だったのだ。
よってミハイロビッチ監督の首は、次節のキエーボ戦(10月28日)まで繋がったにすぎない。ここで敗れれば、解任されても不思議はないだろう。
ちなみに本田は、2試合連続でラスト数分間の出場に留まった。1点リードの試合終了間際の段階で、疲れが見えるうえ守備が得意ではないチェルチに代えて、体力十分で献身的な働きができる本田を投入という采配は、明らかに「守備固め」、「時間稼ぎ」という意味合いのものだった。
現状ではこの立場を受け入れて、トレーニングとわずかな出場時間でアピールする以外に、道は残されていない。
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
60分間ほどを1人多い状況で戦いながら、パスワークには相変わらず余裕がなく、無理な縦パスによるボールロストが多発。なんとか前線に繋いでも、サポートが少なく、個々の打開を周りが傍観しているようなシーンが幾度となくあった。
この日、攻撃陣でもっともボールに触ったチェルチが右サイドでボールを持っても、チームメイトにはオフ・ザ・ボールの動きで周辺にスペースを作ったり、中央でボールを受けたりする動きが余りに少なかった。
実際、この日のゴールはPKとCKから生まれたもの。流れの中からの得点はゼロだった。サッスオーロに退場者が出ていなければ、勝利できていたかわからない――。そんな内容の試合だったのだ。
よってミハイロビッチ監督の首は、次節のキエーボ戦(10月28日)まで繋がったにすぎない。ここで敗れれば、解任されても不思議はないだろう。
ちなみに本田は、2試合連続でラスト数分間の出場に留まった。1点リードの試合終了間際の段階で、疲れが見えるうえ守備が得意ではないチェルチに代えて、体力十分で献身的な働きができる本田を投入という采配は、明らかに「守備固め」、「時間稼ぎ」という意味合いのものだった。
現状ではこの立場を受け入れて、トレーニングとわずかな出場時間でアピールする以外に、道は残されていない。
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)