ミランが苦しみながらも4試合ぶりの勝利! ただ、本田はまたしても…

カテゴリ:メガクラブ

白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

2015年10月26日

相手に退場者が出ていなければ勝利できていたか…。

途中出場のL・アドリアーノは、86分にCKのボールを頭で合わせてゴール。7試合ぶりの得点は値千金の決勝弾となった。(C)Getty Images

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 4試合ぶりに勝利を挙げたミラン。とはいえ、手放しで喜べる内容だったとは決して言い難い。
 
 60分間ほどを1人多い状況で戦いながら、パスワークには相変わらず余裕がなく、無理な縦パスによるボールロストが多発。なんとか前線に繋いでも、サポートが少なく、個々の打開を周りが傍観しているようなシーンが幾度となくあった。
 
 この日、攻撃陣でもっともボールに触ったチェルチが右サイドでボールを持っても、チームメイトにはオフ・ザ・ボールの動きで周辺にスペースを作ったり、中央でボールを受けたりする動きが余りに少なかった。
 
 実際、この日のゴールはPKとCKから生まれたもの。流れの中からの得点はゼロだった。サッスオーロに退場者が出ていなければ、勝利できていたかわからない――。そんな内容の試合だったのだ。
 
 よってミハイロビッチ監督の首は、次節のキエーボ戦(10月28日)まで繋がったにすぎない。ここで敗れれば、解任されても不思議はないだろう。
 
 ちなみに本田は、2試合連続でラスト数分間の出場に留まった。1点リードの試合終了間際の段階で、疲れが見えるうえ守備が得意ではないチェルチに代えて、体力十分で献身的な働きができる本田を投入という采配は、明らかに「守備固め」、「時間稼ぎ」という意味合いのものだった。
 
 現状ではこの立場を受け入れて、トレーニングとわずかな出場時間でアピールする以外に、道は残されていない。
 
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

2試合連続でラスト数分の出場となった本田。試合展開に沿った妥当な交代策とはいえ、本人の胸中は穏やかではないだろう。(C)Getty Images

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