• トップ
  • ニュース一覧
  • 歴史的勝利の裏側にあった4年間の積み重ね。ドイツ戦後の落ち着きに見えた日本サッカーの進化【W杯】

歴史的勝利の裏側にあった4年間の積み重ね。ドイツ戦後の落ち着きに見えた日本サッカーの進化【W杯】

カテゴリ:日本代表

本田健介(サッカーダイジェスト)

2022年11月24日

象徴的だった吉田の言葉

冷静に試合を振り返った吉田。その姿も印象的だった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

画像を見る

 4年間の経験値、さらに言うなれば、日本サッカーとして積み重ねてきた経験値も大きく生きたのだろう。

 キャプテンで、3大会目の出場となる吉田麻也は実に落ち着いてゲームに臨めたという。だからこそ試合後もどこか冷静だった。

「(勝利は)最高のはずですが、ちょっと落ち着いていますね。3回目ということでやるべきことに集中できていたのかなと。(試合前にも)これはいけるなという感覚はありました。良い精神状態でした」

 ひと昔前であれば、ワールドカップでドイツに勝つ快挙に誰もが舞い上がってしまいそうなものである。ただ試合を観ていた私たちを含め、喜びとともに、どこか冷静に振り返ることができている点に7大会連続出場となる日本サッカーの歩みが凝縮されているのだろう。

 ドイツ戦を前に、虚勢を張るのではなく、恐怖心を抱くのではなく、的確に今の自分たちにできることを分析し、ピッチで表現しようとした選手たちの姿が、今回の勝利にもつながったと言えそうだ。豊富な海外経験を積み、Jリーグで研鑽を積んできた彼らはドイツに面食らうことはなかった。
 
 もっともカタール・ワールドカップは始まったばかりである。中3日でコスタリカ戦が控えている。目を向けるべきは次戦だろう。さらに言うなれば、日本が本来、目指しているのはドイツが披露したような、相手を見て、味方を見て、ギャップでボールを受けて前進させていく能動的なサッカーと言える。今回の3-4-2-1への変更もある意味、ギャンブル的な要素も含んでいたようにも感じる。

 そういう意味ではまだまだ先は長い。それでも悲願のベスト8進出へ、素晴らしいスタートを切ったことは間違いない。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト特派)
 
【関連記事】
【日本2-1ドイツ|採点&寸評】浅野、堂安が交代出場から歴史に名を残す!!PKで失点した権田も好セーブ連発で劇的勝利に貢献
「勇敢なるサムライにしてやられた!」大国ドイツに逆転で大金星の日本代表に独メディアが絶句!「驚愕のジョーカーたち…」【W杯】
「カズとヒデが並んでる?!!」「完全に雑誌のカバーじゃん」日本対ドイツを見守るレジェンド2人にネット沸騰!【W杯】
「衝撃の大どんでん返し!」大国ドイツから大金星の森保ジャパンに英BBCも驚愕!「猛烈なカムバック」【W杯】
「信じられない。すごく興奮している」ドイツに勝利で久保建英が大喜び!「個人として全然ダメだったことはどうでもいい」【W杯】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ