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山根ひとりの責任ではない――アディショナルタイムのPK献上はなぜ起こったのか【市川大祐が見たカナダ戦】

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2022年11月20日

同点弾はセカンドボールの対応が…

セットプレー時の守備もさらに向上させたい。CKではその後の反応を素早くすることも必要だ。(C)Getty Images

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 同点にされたCKの場面でも同様のことが言えます。

 いかに相手をフリーにしないか、例えシュートを打たれたとしても、100パーセントで打たれないようにするか。セットプレーの守備はそういう基本的なことが大事で、育成年代を指導する現場で話すことも、日本代表のカナダ戦での注意点も同じです。 

 さらにCKでは、その後の反応を素早くすることも必要です。同点弾を許した場面は、決して一発で決められたわけではなく、セカンドボールを詰められたもの。相手がデザインしていた形ではあったかもしれませんが、ボールを競り合った選手以外が次の動きに備えられていなければなりません。
 
 今回の課題は、8本あった相手のCKで、1本目からシュートを許すなど、いずれも相手にイケると思わせてしまいました。最初のプレーから相手が嫌がるような守備をしていく必要があります。

 当然、選手たちは分かっているでしょうが、そういう一つひとつのプレーの粘りが、次のプレーにつながる。カナダ戦の敗戦は、1人の責任ではなく、他に何ができたかと考えることが必須です。周りの選手の関わりをもう一度見つめ直す、良いきっかけになったのかもしれません。

【著者プロフィール】
市川大祐(いちかわ・だいすけ)/1980年5月14日、静岡県出身。現役時代は日本代表の右サイドバックとして活躍したクロスの名手。1998年に17歳でA代表デビューすると、2002年の日韓W杯でも活躍。アカデミー時代から過ごした清水ではクラブ歴代3位となる325試合に出場した。2016年に現役引退後は指導者の道に進み、現在は清水エスパルスジュニアユース三島U-13監督として活躍中。さらに、ワールドカップ期間中は、日本戦をニコ生で徹底分析! アナリストとともに戦術・フォーメーションなどにフォーカスにした解説放送を行なう。

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