野心が色濃く感じられたカナダ戦の45分間。高い領域を見据える久保建英に託されたタスク

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2022年11月18日

かつての中田英寿、本田圭佑のように、明確な結果を

鎌田への徹底マークが予想されるなか、久保の役割は重要だ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 目下、最大のキーマンは鎌田だが、今季欧州で公式戦12ゴールという目覚ましい数字を残している彼は徹底マークされる。となれば、今回の相馬のようにサイドアタッカーの得点が必須になってくる。伊東や三笘薫(ブライトン)はそれができる筆頭だが、久保も重要なタスクを担うことになる。

 今季リーグ2得点にとどまり、代表も6月のガーナ戦の1ゴールのみではあるが、彼にはここ一番の勝負強さと決め手がある。それは過去に出場した年代別世界大会でも実証していること。もちろんW杯は全くの別物ではあるが、壁を超えなければ、輝かしい未来はないのだ。

「1度2度のチャンスがない試合は絶対ない。今の代表のレベルを考えれば、そのチャンスは相手よりもあると思う。そこでしっかり、決定力と言ったらちょっとありきたりになっちゃうんですけど、決め切る、終わらせるってところを大事にしていけたらいいかなと思います」
 
 久保はドーハ入り直後にもこう語っていた。紆余曲折の末、ここまで辿り着いた彼は、初の世界舞台で何をしなければいけないかを誰より認識している。

 21歳ながら、他のメンバーよりはるかに豊富な国際経験と強心臓を武器にして、日本を勝たせる存在になること。その重要なタスクを改めて彼に強く託したい。

 森保監督が就任当初から掲げていた「世代交代」「若返り」の象徴として、久保にはかつての中田英寿、本田圭佑のように、カタールの地で明確な結果を出してほしいものである。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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