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【日本代表 26の肖像|シュミット・ダニエル】9月のエクアドル戦で正守護神に肉薄。197センチの長身GKは最後の砦になれるか?

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2022年11月12日

「緊張はメチャクチャするでしょうね」

クラブレベルではベルギーで研鑽を積む日々。外国人FWとの対峙を繰り返し、反応に磨きをかけた。(C)STVV

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 こうして着実な歩みを見せたシュミットだが、2021年9月~22年3月の最終予選前半は、まさかの出場ゼロ。招集外の憂き目に遭った。

「(下田崇GKコーチに)落選理由を聞いたことはないですね。実際、ゴンちゃん(権田)が試合に出る理由があるのも分かっていましたし。

 下田さんからはシュートが来る前の準備、ルーズボール前の準備などのフィードバックをもらって、すごく意識が変わった。一番の課題だったシュートストップもクラブで良い指導を受けてすごく改善した。成長できた手応えはあります」と、本人はつとめて前向きに言う。

 それを森保一監督も認めたのか、4試合が組まれた今年の6月シリーズでは、パラグアイ戦、チュニジア戦の2試合でシュミットを抜擢。「カタール本番では2メートル近い大型GKを使いたい」という思惑が垣間見えた。
 
 シュミットのアピールは必ずしも奏功したとは言えない部分もあったが、彼自身は「僕の理想像はベルギー代表のティボー・クルトワ。見ていてシュートが入る気がしないですから」と強調。スケール感のあるハイレベルな守護神を目ざして日夜、レベルアップに努めている。

 エクアドル戦では地道な歩みが結果となって表われた。進境著しい彼を本当に使うのか否か。あとは森保監督の判断次第だ。

「ドイツ戦に出ることになったとしたら、緊張はメチャクチャするでしょうね。でもきっと自信を持って臨めるかなと。永嗣さんはどういう心境だったんだろう……。今度聞けたら、ぜひ聞きたいです」と爽やかな笑顔を見せるシュミットなら、大仕事を果たせるに違いない。

 グループステージ初戦のドイツ戦が、今から非常に楽しみだ。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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