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G大阪史上最高の助っ人と断言できる。チームを救ったブラジル人はパトリックだけだった【番記者コラム】

カテゴリ:Jリーグ

下薗昌記

2022年11月10日

腐るどころか「ガンバ愛」は不変だった

パトリック(写真左)は今季、32節の横浜戦で追加点を決め、2-0の勝利に貢献。先制点をマークしたファン・アラーノ(写真右)と喜びを分かち合った。写真:徳原隆元

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 長谷川健太監督が率いた当時は圧巻の推進力と空中戦の強さで相手守備陣を蹴散らす、フィジカルモンスターだったパトリックだが、近年はヘディングよりもむしろその足でゴールを量産してきた。

「僕は年齢的なものをあまり気にしていなくて、今自分が置かれている現状、つまり自分が成長するために何がベストかを考えてやっている」(パトリック)

 コロナ禍のなかで、クラブ史上例を見ない超過密日程を強いられた昨季、パトリックはチーム最多の13得点をマーク。興味深いのはヘディングシュートがわずか4点だったことと、決してチャンスを多く作り出せない今のG大阪にあって、驚異的な決定力で相手ゴールネットを揺さぶってきたことである。
 
 パトリックが多くのサポーターを魅了し、時にチームメイトを驚嘆させてきたのはその勝負強さだけでなく、その奇想天外なプレースタイルではなかろうか。
 
 昨年11月27日のアウェー、大分トリニータ戦は残留争いの直接対決だったが、G大阪はパトリックの「パットトリック」で3-2の劇的な逆転勝ち。J1残留を決めたが、パトリックは難易度の高いシュートを含めてすべて足によるシュートで3点をゲットした。

「練習でも見たことがない」としばしば、チームメイトは評するが今季も残留争いの大一番だった10月29日のジュビロ磐田戦では途中出場でピッチに立つとオーバーヘッドで試合を決定づける一撃を叩き込んでみせた。

 片野坂知宏前監督が率いた時、戦術的な理由とのことで5月21日の「大阪ダービー」はメンバー外。ブラジル人であれば最もモチベーションを高めるはずのダービーでサブメンバーにも入れなかったパトリックだが、腐るどころかその「ガンバ愛」は不変だった。

 パトリックが今季決めた5得点は決して突出した数字ではなかったが、ゴールを決めた5試合はすべて勝利につながっており、うち3得点は決勝ゴール。勝点1差でJ1参入プレーオフ行きを回避したG大阪にとって、文字どおり値千金のゴールだった。
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